速水御舟「炎舞」。
草木も眠る深夜、喉が渇いたボクは近くの自販機に向かう。
車も人もない静寂につつまれた裏路地で、コカ・コーラを半分ほど飲み干し、ふと空を見上げると、街灯が静寂という音をたててボクを照らしていた。
街灯には光を求めて害虫たちが彷徨い、むらがっている。
明日からオレはまた、くだらない日常をおくるんだ。伸びきったパンツのゴムのようなダラダラとしたくだらない日常を・・・。
刹那、ボクは飲みかけの缶ジュースを地面に叩きつけてこうつぶやいた。
「気持ち悪い・・・」
孤独に酔っ払っている自分が気持ち悪くて許せなかった。
やはり、街灯は静寂という音をたててボクを照らしていた。
