高橋由一「鮭」。
その昔、ある所に、耳の遠いおじいさんが一人で営んでいる弁当屋がありましてね。
まぁ、一人で全部やらなきゃいけないってんで、そりゃぁもうおじいさんも大変だったそうなんですが、常連さんの手前、おじいさんも天職としてがんばっていたそうなんですよ。
でも、いかんせん耳が遠いんでお客さんも注文するのが大変でね。
「ノリ弁一つね!!!、おじいちゃん!!!」
なんつって。
まぁ、そこに一人の喉の弱いおばあさんがやってきて、かすれ声の小さい声でこう注文したそうなんですよ。
「わしは、しゃけべん」。
おわり
