カイユボット「パリの街角、雨」
翌日はあいにくの雨だった。それでも外に出てみるとそこにはシックにきめた紳士淑女。「相合傘で、ニクイね、お二人さん」。
ボクは雨だとどうも気分が乗らない。ボクは散策を切り上げ、近くのカフェ・バーに寄った。
マネ「フォリー・ベルジェールの酒場」
ボクは酒は好きだが、飲みだすと一日を棒に振ることを知っている。そうなったら、もう何もやる気はおきない。だからボクはこの日、とことん飲むと決めたんだ。ドリュー・バリモア似のこの店員はボクの酒に陽気に付き合ってくれた。「地球外生命体を信じるかい?」。
ドガ「アブサン」
2軒目は安い店。安い店には安い女が付き物だが、どうしたんだこの哀愁、ママじゃないな、チーママの哀愁だ。男は苦労を重ねるとソレが味になるが、女は違う。女は苦労を重ねちゃいけない生き物なんだ。
ボクはアブサンを一口飲んだ。そこから、ハッキリとした記憶はない。
どうやってホテルに戻ったのかはあまり憶えていないが、この街の活気と喧騒だけはかすかに憶えていた。とても賑やかな街だ。もしかしたらチーママが送ってくれたのかもしれない。案の定、一日を棒に振った、さぁ寝よう。
ルノワール「ムーラン・ド・ラ・ギャレット」
(つづく)



