「女体の取説が欲しい…!」
それが術後(※1)に、
最初のダイレーション(※2)をした時の、切実な思いでした。
※1…MtF(♂→♀)のSRS(性別適合手術)
※2…術後に穴が塞がらないように棒を突っ込む処置
と言うのも、タイの看護婦さんから、
ゴムの付いた棒(ダイレーター)と鏡を渡されて、
「じゃあ、入れて。」
と説明なしに指示されたけど。
(鏡越しに)見たところ、
どこに入れるのかさっぱり分からなかったんですよね。
いちおう知識としては、
「(上から順に)陰核・尿道口・穴となってる」
のは知ってたけども、
目の前にあるのは、複雑な肉で、
「(上から順に)ぷっくり肉・ぷっくり肉・ぷっくり肉…」
で、見たところ穴なんてないワケで。
「クリすら分からん…!?(汗)」
と大混乱…!(ノ∀`)
また「陰核(男性における亀頭)と尿道口が分かれてる」のは、
元男性の体持ちには(感覚的に)しばらく違和感ありましたね。
男性は亀頭と尿道口は同じ場所ですからね。
私は何度説明(※3)してもらっても、
しばらくは尿道口の辺りがクリっぽい感覚でしたが、この時、
「女性の体になった時は、
尿道口の辺りがクリっぽい感じがするけど、違う」
という説明があれば悩まずに済んだハズ!(ノ∀`)
※3…産婦人科の先生に、何度も(こっそり)質問してました
とまぁ、そんなドタバタがありつつも、
女体になって10数年。
さすがにもう、
戸惑うことも驚くこともないと思ってたけど、
女性が書いた「男性向けの指南書(的なヤツ)」を見掛けたので、
試しに自分の体で確認してみたら、
わりと書かれてた通りだったので、ビックリ!
て言うのも、あまり聞いたことのない性感帯がいくつも書かれてて、
それが本当だったことに驚くとともに、
そんな未知(?)の性感帯が、
ちゃんと自分の体にも再現されてたことにビックリしたんですよね。
これは、生まれながらの女性でも、
取説が無ければ気付かないのでは…!?
というワケで、ちゃんとした取説があったら、
みんな助かると思うのだけど、
こう言うのは"言わぬが花"で、
ミステリアスなままの方が良かったり?