猿の惑星(下)
宇宙を漂流していた地球の宇宙船が、ある星に不時着。地球とそっくりなその星は、しかし人類ではなく猿が支配していて、人間は奴隷として存在している世界だった。実は、その星は、核戦争で滅びた人類ののちの地球であった。自由の女神の残骸が現れる衝撃のラストシーンは、60年以上経っても忘れない。
教え子の父娘の話に戻る。何事にも積極的になりきれないタイプに見えた彼女は、怪我とコロナ渦で学校にも通えない中、それでも習字だけは休まず通い続けたという。アクシデントの中でも絵と習字が好きな彼女を見て、母は将来この特技を活かしていけないかと考えたらしい。
僕はこのブログの『道』という回で、「中学受験は、親が子に贈る最高のプレゼントである。」と書いた。それは、ふつうの小学生で自分の将来が運命的に決定づけられいる子供はいないからである。僕の教育の根本の考えは、「子供の好奇心に喜びを教え、好奇心をさらに刺激することである。自分ひとりで完結する喜びの味を小さいころから教え、他人と比較して、他人より優れているなどという卑しい喜びではなく、自己完結な喜びの味を教えるべきである」という加藤諦三氏のことばに基づいている。
つまり、生きていてよかった、生まれてきてよかったと感じられる人生を選ばせてやることが大人の役割であるということだ。スポーツや音楽の習い事を真剣に取り組む子供と同じように、中学受験の経験を通して知る「発見」「喜び」「達成感」「挫折」「理不尽」「不自由」を自分の中に取り込むことで、生の実感を身につけられるから、最高のプレゼントなのだと言っているのである。
ある日、彼女は母に連れられて、図書館に行った。その時、薬草の図鑑に魅入られたようになった。特に「毒」のある薬草に好奇心を持ったようだ。
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