特にどこの政党支持とか、石破総理支持とかアンチとかというのはなく、とにかくしっかりやってくれ、と誰でも応援している私だが、時々がっくりすることがある。
一国の総理の行動、発言にとやかくいうのもなんだが、さすがにこれはダメだろう、と思った。
何のことかお分かりであろう、商品券配布の件である。
数年越しでバタバタしている「政治とカネ(なぜカタカナなのだろうか?)の問題」が常駐している中で、少数与党であるが故に野党との協力関係を都度結んでいかなければいけない今、なんでわざわざ火種を投下するのか?
私ごときがいう話ではないのだろうけど、一言「センスがない!」
本人は「法に反していない」とかいっているがそういう問題ではない。このご時世でお金の使いかたに関する危機感度がないといえる。十万円でなく一万円ならいいのか、という問題でも無いのだ。とにかく議員がお金を動かすのが問題なのである。細かいことをいえば会食費用は誰が出したのか、という話である。とにかくネタを投下してはいけない時期であるということを感じていない、ということだ。それにしても側近は止めなかったのか?知っていて止めなければ側近として不適格である。だいたい上に立つものは色々考えて、気を使わなくていけないことがあるだろうから、こういった労いもやりたがるであろう。しかし「それは今はいけません!」と止めるのが側近だと思う。今は側近にそういった役割を持たせないのだろうか。
石破総理はしゃべり方などから一見思慮深いように見える。が、どうも少々無神経な面が強く出ることがあるようだ。また信念に欠けるような気がする。
十年ぐらい前から政治家の発言として「適切に判断する」ということばよく聞く。あるいは「適切に判断した」というのもある。
適切とはなにか?世の中そうすべてが上手く行く解はなかなかないから、優先順位をつけないといけないのはもちろんで、では適切とはこういう優先順位で考えた結果なのだと語るのが政治家であろう。言質を取られるのを恐れてだと思うが、自分のポリシーはこうだ!というのを語って欲しい。それで初めて支持するかどうか、あるいはどう対処するかなどを廻りは判断できる。もう少し信念を見せて欲しい。高額医療に関しても「財政の立て直しが最優先だ!」といえばいいのに(私はいいとは思わないが)、当事者の話を聞いて変更するようでは情けない(結果は良かったとは思っている)。
さて、最初の商品券配布の話だが、各党首のコメントの中で公明党や立憲民主党の発言が面白かった。
批判以前に憐れみの情が感じられたのだ。政策議論する相手がこんなレベルとは情けない、もっとしっかりして下さい、とでも言いたげだった。
世界中がとあるリーダに振り回されて、ガタガタになりかけているところなので、せめて国内は安定させて飲まれないようにして欲しいものだ。