このご時世他にコメントすべきことがあるだろう、と云われそうだが、年末に書いたようにもはやコメントをするのも憚られるような状況なので、控えることにする。ただただ少しでも良くなることを祈るのみである。

 

さて極めて個人的な話だが、最近 CD の購入に難儀している。

というのは近くのデパート内の CD 屋というか古い云い方だとレコード屋が様変わりしてしまったのだ。

それほど広くはない店舗だが、クラシックにしてもジャズにしても、ちょっと古いロックものなどの企画ものをシリーズで整えていて、選ぶのが楽しくなるような店だった。

ところが昨年の初め頃だったか CD 置き場の約半分が中古 LP コーナーになってしまったのである。

確かに最近 LP レコードが復古しているのは知っていたが、さほど広くもない店舗のかなりの場所を占めるぐらい中古 LP がおいてあるには驚いた。LP は CD の数倍の面積を取るので面積当たりのタイトル数は必然的に下がる。それでも置くメリットがあるということか。

 

そのおかげで CD のタイトルが激減。クラシックやジャズなどのシリーズものは姿を消し、とりあえず有名そうな(?)ものがちょっとある程度になってしまった。たまにアーティストが話題になるとその関連タイトルが並んだりするが、以前のように「あれも欲しいし、これも欲しいし、でも予算が~」などといううれしい悩みがなくなってしまった。

店員に「この中古 LP コーナーはいつまでやるの?」と訊いたら、「特にキャンペーンというわけではないのでこのままです」という返事。う~ん、この。

 

ではもう少し足を伸ばしたらあるか、というと、これもがっかりで店を畳んでしまっていた。

今は CD は売れないのだろうか。確かに配信が主流になりつつある現在、メディアを購入するというニーズは下がっているのかも知れない。いやいややっぱり手に持ちたいでしょう~。

ネット購入もときどきやるが、やはり店頭で手にする楽しさがない。

 

で、取りあえず手持ちのものを楽しもうと思ったら、再生不可の CD があった。何が起きた?!!

ぱっと見、キズとかカビ、腐食のようなものは見当たらないから、目に見えない劣化が起きているのだろう。そういえば以前、あるタイトルの記録面が白く腐食していて、全く再生不可になっていた CD があった。

形あるもの必ず滅すというとおり、CD とはいえ寿命があっても不思議ではない。実際自分は光ディスクの開発設計に携わっていたから、メディアの寿命は一声 10年ということで認識している。

 

まあそうなんだよな~。だからダメになったら買い替えるしかないのだが、そのタイトルがもはや売っていないことも十分あるわけで、お気に入りの場合すこぶる悲しむことになる。

 

それでも CD はまだ良いかも知れない。リッピングという手段があるので。DVD や BD はコピープロテクションが掛けられているから普通は(?)できない。著作権者を保護するのは当然であるが、コンテンツの所有者の保護もちょっと考えて欲しいなどと思ってしまう。

 

ということで、最近せっせと CD のリッピングを行うのであった。だがしかし!HDD の寿命も無視できないし、SSD だって 10年以上経ったら何が起こるのか想像できないので、どうしたものかと思っている。

え、その前にお前の寿命が尽きるだろうって?う~ん、それならそれでもいいかな...。

 

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