マイナンバーカードへの個人情報登録に関して、人為的ミスが原因のトラブルが続々とあらわになっている。

人為的ミスはあるのが当たり前というのが前提で、かつ想定されるミスは一通り対処しておくのが原則だが、それでも神ならぬ身、想定に見落としがあるのもまあ許そう(当事者はそうはいかないだろうが。もっと怒って良いです)。

ところがどうやらどこかの自治体で最初に発覚したときに政府、全国自治体でそのミスに関する経緯について共有していなかったのではないかと思われる。似たような事例が出すぎである。

 

マイナンバーカードに期待すればするほど扱いに慎重にならないといけないのは当然のことだろう。で、たとえばどこかで入力ミスがあって、それが使用者から指摘されたら、たとえ軽微なものであっても件数が一件でもその内容を全国展開して、どうやったら防げるかを検討してその都度でも良いからシステムに適用していれば、ここまで信頼を失うことはなかったと思う。

再発防止策としてマニュアルの徹底指示などというのは愚の骨頂で、そのうちミスは出るものである。

 

この辺りへの感度がそういう現場に携わる人、それを監督する人に欠けていたような気がする。

だいたいよく政治家、経営者の答弁で「再発防止策を検討して、徹底する」というのを聞くが具体的に何をやったのかについてはほとんど聞いたことがない。報道関係者もそれを追いかけるべきである。

そういった内容が公開されれば、世の中には管理システム構築に長けた人はたくさんいるし、現場で起こりそうなミスについて経験豊富(ご自身がやらかしたとはいっていない)な人からの貴重な意見が聴けると思う。

 

健康保険証を来年秋までに無くすという目標を掲げているが、それならそれで情報管理、人為的ミスを防ぐための施策を公開して、世の中に埋もれている賢者の意見をもらうように政治家も官僚も自治体も頭を低くするべきだろう。

 

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