リアルタイムで重要なニュースに事欠かない状況で、少々マヌケ感があるかもしれないが前回の au KDDI 通信障害について報道があったので書いてみることにする。
最初に気が付いたのはこれ。
ネットでの反応が見ることが出来るのはこれ。
こんなのもあった。
で、とにかくトラブルことが前提でこういったインフラは整備していないといけないというのは普通に考えることだろう。
今後スマートフォンなしでは生活が成り立たなくなる方向に環境が整備されていきそうだから、通信障害が起きた瞬間に社会活動が止まってしまうことも予想される。おそらくその破壊力は交通機関の麻痺などよりも大きそうに感じる。そう考えれば通信業者に「行政指導」とか「厳重注意」とか「再発防止策の徹底」を求めたところである程度の確率で発生することを行政は想定しなくてはいけない。
ということで緊急時には他社回線へのローミングというアイディアが出て、冒頭のタイトルになったわけだ。
それはそれで悪くはないが安易に取り入れられないのも事実だ。ネットの反応にもそれが現れている。ローミング出来るデータの種類と量に関する制限を掛けないといけない。
たとえば、楽天モバイルのような狭帯域で対応可能な範囲(IP 電話)で通話回線の融通するとかや一回あたりの通信量を決済やメールが出来るくらいで制限されるようにするという工夫が必要になるだろう。povo 2.0 の無料範囲でも対応可能なのかな。
そこまでは数字を把握していないので、今提案出来ることはその程度だが、通信業者間の融通よりも行政が管理するものではないかと思う。昔のアナログ電話回線は離島まで含めて全国津々浦々まで引っ張り回したと聞く。また光回線もかなり余裕を持って引き回しているらしい。何とかそういった既存のインフラを活用して緊急時には行政管理の回線にローミングするようにしてはどうか。
ついでにいうと屋内に引き込んでいるインターネット環境もプロバイダのトラブル、回線業者のトラブルなどを想定しておかないといけないかもしれない。私はインターネットバンキングを利用するが、これが止まって振込が出来なくなると非常に困ることになる。まあこれは無線通信が生きていれば互換はありそうだが。
それと KDDI が利用者に対するトラブルへの補償が 200円だったようだ。それに関しても色々意見があるが、私はいやしくもインフラを預かる者の矜持として、期待される安定な通信環境を提供できなかったのだから、基本料金の返金はすべきだと思っている。これは 3.11 の時に東電の対応でも思ったのだが、自然災害による停電はともかく、電力会社の都合による計画停電の対象者には電力の安定供給という期待される成果が出せなかったのだから基本料金の返金はすべきだと思った。従量制部分は請求するにしてもだ。
まあそうはいってもインフラを守る企業、現場の方々には常に感謝の気持ちを持っていたいと思う。