新型コロナウイルスの感染状況もピークを越えたようで収束の方向かのように見える。「いや、終息では?」という字が望ましいのだが、コロナという性格上あるところで落ち着くことはあってもなくなることはないだろう、ということで別の同音異義語を使っている。
だいたい「オーバーシュート」という言葉を使った時点で、落ち着き先があるということを示している。済みません、言葉遊びです。
実際に全国どこの都道府県でも感染者数は減っている。今は重症化を論じるときに来ている、という指摘があるし、そうだと思う。
重症患者数のチェックはずっと見てこなかったので、例によって感染者数だけについて考察をしてみようと思う。
まずは全国と東京都の様子から。
いつものように累積感染者数と累積退院者数、累積死者数の差分である実感染者数は、オリンピックたけなわのころに比べて激減している。なぜ東京都同じ傾向が全国の状況でも見られるのかは謎である。まあ人口が多いので数値計算上の影響力はあるにはあるにしてもなんだかなぁ~という感じである。オリンピックや夏休みを契機に地方から人が来ているのと、東京から人が地方に移動したことは一因となっているのは間違いないだろう。
さて感染者数は減ったといっても、いつも思うのだが分母は?である。
そこで陽性者率はというと、
一時期、7日間移動平均で見ても 25%ぐらいになっていたのに対して、10%を切っている。報道などではピーク後の底値が東京の場合で 500人以下にならないと、次のピークに対して備えられないというようなことが云われているようだが、率で見なくていいのかな、と思う。
検査数が下がっている理由は何なのか見ておく必要があるのではないかと思っている。
ということで相談件数を見てみると、確かに下がっている。つまりコロナ感染を疑うような事例も減っているということだ。
これなら少しは安心できるのか。ただ現在医療機関、保健所が対応出来るキャパを越えているらしく、電話を掛けてもつながらない、濃厚接触者になってしまったが、症状が出ていないので検査してもらえない、という事例が時々ニュースになる。これが例的なものならいい(当事者は例外だろうとなんだろうと不運、不幸である)が傾向になっていたならば、感染者数、陽性率の減少を額面通り受け取ることは出来ない。
もちろん政府分科会においても油断は出来ない、としていて警戒を呼びかけてはいるが、この辺りへの見解も欲しいところである。
もっともワクチン接種の効果が大分出ているといっても良いだろう。新学期が始まって生徒、学生達がそれに先んじて接種を積極的に受け始めているのは良いことだと思う。時々陰謀論を耳にするが何が目的なんでしょうね。
11月中には希望者全員にワクチン接種が終えられるようなので、そこでの陽性者率がどうなっているのかが先の行動を決めることになりそうだ。
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