オリンピックが終わってやれやれ次は夏の甲子園か~と思いきや大雨。被災した人達のみならず、試合の日程はずれ込み、ノーゲームありショボーン、コールドゲームありえーんと辛い日々が続いているようだ。いや試合が出来るだけでも幸せと思っている、という発言が選手から涙ながらに発せられているのが痛々しい。

 

さて、これからパラリンピックが始まるわけだが、東京都の感染状況はすこぶる最悪だ。

陽性率で見ても、7月の初めは 5% 程度だったのが、20% 越えととんでもない数値になっている。これは東京都のみならず全国的傾向である。

時折 NHK などで年代別感染者比率などを出しているが、30代までで最近は全体の 50% ぐらいを占めていたような気がする。ちょっと見だったので記憶が曖昧なところはご容赦願いたい。

 

さて、全国の死者数は 15,000人を越えている。東日本大震災の確定した死者(行方不明者は含まない)も 15,000人あまりだから、もはや大災害、国難と云うべき事態と思って良いのではないか。前回ちょい書きしたように「いのちを守る行動を取って下さい!」とメディアで絶叫して欲しいものだが、なかなかそうなっていない。先週末ぐらいからか NHK の夜 7時台のニュースでは左端に出ている QR コードに添えてある文言が「新型コロナウイルスの状況」に加えて「不要不急の外出は自粛を」(文言は不正確)とかいうのが加わっている。まだこの程度か。大雨、長雨に対しては「警戒して下さい」と云っているのに、新型コロナウイルスに対しては政府や専門家のコメントを伝えるだけである。メディアは国難という認識がないのだろうか。もっともどこだったか忘れたが、東日本大震災の時もスタッフのオフレコ発言「ウケる~(笑)」などがあったから、所詮他人事なのだろう。実際私も大雨に関してはそういった被害の少ない地域に住んでいるので申し訳ないが「酷いな~」「かわいそうだな~」程度の関心なので人のことを責める資格はない(でも熱海の土石流被害のスクープ動画は見ていて気持ち悪くなった)。だがコロナ感染リスクは誰にでも平等にあるということを忘れてはいけない。

 

ただ気になるのは国難とも云うべき(そう思っているのは自分だけ?)事態になっているにも関わらず、注目を集める立場の人たちが少なくともそれを回避する行動、発言を行っていないことだ。もちろん今更パラリンピックを中止にするわけにも行かないので、ちゃんとリスク管理された環境で行うという前提なら致し方ないと思う。単なる人混みとは違うのでそれはそれで許容するとしても、無観客試合としながら「教育的見知」から学校連携の生徒達は観戦させるというのはあまりにも無神経な気がする。もちろん上述のように単なる人混みとは違うのでリスクは小さいと思うが、一般国民からすれば開催者側の危機感がないように見えてしまう。時々スクープされる政治家やマスコミ、公務員の自粛違反的な態度もそう見えてしまうだろう。いわゆる誤ったメッセージが発信されているのだ。

 

菅総理を始め政府関係者、分科会関係者は事実と実態を丁寧に説明して理解を求める、としているが、実際には難しい。なぜなら間にマスコミが入って発言内容を切り取ったり、余計な情報を加えたりすることがしばしあるようなので、ネットで情報を隅々まで見ないと本当のことに気づかないでいたりする。情報化社会という言葉は使い古された感はあるが、実態はそんな良い状態になっていないような気がする。

この辺りはちょっと政府その他に同情している。

 

 

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