まずは志村けんさんとそのご家族に哀悼の意を捧げたいと思います。

 

東京都知事から二度目の週末における外出自粛要請が出た。

冒頭の志村けんさんの死のインパクトが強烈だったのか、報道を見る限り先週よりも都内の人出が少なかったようだ。確かに超有名人であって感染発覚からわずか六日で死に至るというのは、人ごととはとても思わせないインパクトだろう。もちろん自分にとってもだ。

 

だが週末だけ外出自粛要請してどのくらい効果があるのか疑問視はしている。

テレワークなどによって平日の人の移動は減っているのは実感できる。しかしそれ以下の密度に週末だけ減らしても意味が無いように思える。

それくらいなら、一般的な通勤者に対して土日を出勤日にして、平日に休みを取るような企業を増やすよう、勤務を平準化するような取り組みを都が率先して進めてはどうだろうか。

さらに前にも書いたが、時差出勤ついでに時差ランチタイム、時差退勤を積極的に取り入れるのである。

それなら多少の仕事以外の外出も許容できるようになるし、飲食業も座席の数をあえて減らして、その代わりランチタイム対応の時間が長くなるが、その分忙しさも緩和するから仕事もしやすいのではないかと思う。

 

もっともそういうアイディアも手遅れ感がある。感染者数の増え方がオーバーシュートどころか指数関数的、電気系のエンジニア的に云うとダイオードの電圧電流特性になっていて天井知らずの様相を呈している。しかし相変わらず検査母数の発表がないので、数値からは真の危機感が読み取れない。「検査母数」=「感染発覚者数」となったところで、このカーブは直線になる。

 

さて東京都といっても、実はかなり広い。というか地域差が結構ある。もちろん中心部は山手線周辺と云うことになるが、奥多摩はほとんど山の中。23区外も人口密度の高いところもあれば、低いところもあり、町田市のように神奈川県としてカウントした方がいいような場所もある。

それらを十把一絡げにして感染者数を数え上げたって、データとしては市民の行動基準の助けになるかどうか疑わしい。

都内のこの辺りでの感染発覚者が多い、というのを示してくれればそこに近付かないようにすればいいわけで、たとえば西東京に位置する昭和記念公園ぐらいなら、アウトドアだし人口密集地帯ではないので、ストレス解消にはその辺りでなんとか、とか示せそうな気がする。

前述の土日は出勤、平日に休みとした会社員はそういうところへの外出ぐらいなら大丈夫とか云えそうな気がするが。云った瞬間に人が殺到したら意味がないか。

う~ん...。ムズい。

 

感染者が発症者となって指数関数的に増えたら医療崩壊を起こすが、なんでもかんでも自粛自粛と抑えていると経済崩壊から秩序崩壊につながるので、それこそ社会崩壊、国家崩壊になる。本当に知恵が試されているところである。

 

千葉県では感染者数の増大を気にして、県立学校の始業を GW 明けに一斉に移したようだ。一口に千葉県といってもここも負けず劣らず地域性が多様である。東京との県境は東京都内と似たようなものだが、内房はそれに近いとしても外房はまるで違うし、房総半島自体がちょっとした山なのである。

まあ、県立学校なので地域によって始業の差が出るのは好ましくない、という考えは分かる。そうあるべきだと思う。しかし、活動密度をできるだけ平準化するという意味では、出来るところは始めてしまって、始められなかったところを後でどうリカバーするかを考えた方が、課題が絞り込めるので対応がしやすいと思うが、諸兄はいかがに思われますか。

 

自己レスを追記しました。

 

東京都のサイトを見たらデータがありました。
https://stopcovid19.metro.tokyo.lg.jp/
検査母数が日々増えていて、それに伴って感染発覚者数が増えています。
20% ~ 25% の感染発覚率ですね。ということは都民の 1/5 から 1/4 が感染していると云うことになります。これの地域差が知りたいところです。

 

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