相変わらず新型コロナウィルス感染問題が連日トップニュースである。世界的に見るとヨーロッパの感染拡大度合いが酷いようだ。これは国民の生活習慣だったり、医療機関の整備状況などお国柄の影響もあるようだ。

 

日本はというと不必要に検査はしないという方針を採っていて、感染者の数は見た目には少ない。だが実際はもっといるとみて差し支えないと思う。で、それが問題かというとそんなことは無いと自分は思っていて、ちょっと感染力の強い風邪、インフルエンザの延長と見るべき、ただし重篤すると危ないというのが従来からの見方である。ここはあまり変わっていない。

 

前回自分の職場の話として、社員食堂の使用禁止令、プライベイトでの外食禁止などの話を紹介したが、そういつまでも続けているわけにはいかないだろうし、その必要もないのではないかと思っている。自分は自分がすでに感染しているという前提で、公共機関を利用するときや仕事中はマスクをしているし、近郊での親戚の法事なども遠慮することにしている。
さて、今のような状況が続くとダメージが大きいのはサービス業である。先日コロナウィルステロと名付けられそうなことをやった事件?があったが、只でさえ客が遠のいているのにそんなことをやられてはたまったものではない。話はそれるがエイズが世界的に話題に上がってきた時に銀座の高級クラブのママが自分がエイズにかかったことを知り、死なばもろともといわんばっかりに鼻の下を伸ばした常連客と関係を持ちまくったあげくエイズで亡くなり、客達はパニックになったというのを思いだした(真偽のほどは不明)。

とにかくこのままでは人、物、カネの循環が途絶えて経済の崩壊、秩序の崩壊になりかねないので、及ばずながらも何か手を打たなくてはいけないだろう。私が注目したいのは感染者の数でなく、発症者の数であり、重篤者死亡者の数と年齢やそれらの生活習慣との相関である。
前回は若い人は大丈夫なのでは、と書いたが、20代の人で感染後髄炎と肺炎を起こしたというのがあって、これはいささかショックだった。まあその人の普段の生活習慣がどうなのかが分からないが、自分の意識としては警戒レベルがちょっと上がってしまった。

ただそれでも色々回していかないといけない状況になっているので、時差出勤などで感染者密度を減らすなどのことを推奨しているわけだが、それならさらに昼休みもシフト制を積極的に取り入れるべきではないかと思う。私のところでは社員食堂の混み具合が心配なのだから、昼休みをずらして食堂の混み具合の緩和と席数を間引いて、利用者の密度を減らすなどのことをしてはどうかと思う。元々食堂の大きさの関係でずらしている会社多くあるのだから、出来ない話ではない。
さらに別の職場では雑居ビルで社員食堂がないので普段は近くの食堂を利用しているが、そこも外食禁止になっているため各自弁当を持ってきて自席で食事することになっている。ならば、昼休みを回りの企業と調整してそれぞれ専用の時間帯を作り、近所の食堂も席数を減らしてもらって安心して外食できるようにするなどの協力するというやり方はどうか。
席数を減らした食堂もそのことをオフィス側に伝えて「うちならこの利用者密度なので安心です!」と宣伝して歩いてもらうのである。
店にとってはランチタイムが長くなるが、利用者密度が下がっているので忙しさも下がるし、何よりも客が来ないよりマシということだ。

他にも各種イベントが軒並み自粛、または無観客状態になっているが、収容観客数をぐっと下げて行うことも考えた方がいいのではないかと思っている。大相撲だったら枡席を一つおきにとか、である。まあ普通のイベントは会場はすでに抑えてあるので、キャンセル料が発生するだろうから、それと観客を減らしてでも開催した場合のそろばん勘定と万が一発症者がでた場合のリスクの見積もり次第である。

ワクチンなどの開発は必死でやってくれていると思うが、経済的な問題は座して死を待つのではなく、もう少し積極的アイディアを出していかなくてはいけないと思う。今のところ自分が思い付いたのは上記の程度だ。

メディアもデータの出し方を工夫して欲しい。感染者の数だけを報道してそれが大変だではなく、前述した相関データを分析したものが欲しい。でないと自分の行動が抱えているリスクの程度が分からないからである。


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