前回、リッパーによって音が変わる要因として、次のものを挙げてみた。
・CD とドライブがデータを再生しきれず、補間が行われることがあり、これが多発すると
データが原音と変わるので音が変わる。
・リッパーがデータを操作している。で、前者に関してはディスクによっては起きても仕方がないとして、後者は「そんなリッパー作ったやつ出てこい!」と絶叫したら、コメントでいくつか事例を紹介してもらったが、
「私ですが何か?」
「私もですが何か?」
「Me, too. What's the problem?」
という輩がいるわいるわ。ビット比較した、というレポートもあったのでやっぱりリッパーがデータを操作しているようだ。ディスク再生の問題ならそれこそ所々でデータ不一致だが、あるリッパーでは完全不一致なので確信犯である。
お白州に連れてきて申し開きを聞いてみたいところだ。いろいろ言い訳を云うかも知れないが、デジタルオーディオファンによる裁定を行えば、全員三条河原送りである。あるいは沖ノ鳥島へ島流しか。
ちょっと物騒な表現になってしまったが、デジタルデータを弄ぶなんぞ一途なデジタルオーディオファンにしてみれば許しがたい暴挙である。少なくとも私にとっては。
まあ、一応作った立場を忖度すれば一番有りそうな言い訳は著作権がらみか。
DAT がポシャった理由の一つが CD をそのままデジタルコピーするなんてとんでもない、だったので多少なりとも加工することで、原音は完全にはコピーされていない、というところだろうか。さらにアルバム情報までインターネットから拾うことが出来てしまえば、完全デジタルコピーされたあげく追加でそんなことをされては、創作者から云えばかなわない、という主張もうなずけないこともない。
だがラウドネスウォー騒ぎやら DSP による音場再現などデジタルオーディオならではの愚策(あえてこう言わせてもらう)のおかげで、どんだけデジタルオーディオの印象が悪くなったことか。と私は思っている。
その延長で SA-CD が話題にならず、DVD-Audio もコンテンツが現れない、では期待していたファンはがっかりである。
とにかく音色の選択権は聴き手だけでにあって欲しい。
みなさんはどう思われますか。
ついでに云っておくと、ディスクとドライブ側で起こる「補間」処理を限りなく小さくしたいのであれば、再生倍速を下げるのが手っ取り早い。ツールで設定出来るならそれを使うと良いし、2,000年前後に OEM で PC 搭載された CD-ROM で 24倍速ぐらいのものが手に入るなら、そういうのがお勧めである。なぜかは別の機会に。

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