前回(イ)の解答を書いておくのをヒントだけ出して忘れていました。
正解は(2)R1 です。反転増幅器の場合、「入力抵抗」=「入力インピーダンス」と覚えておきましょう。
では、下のようななさそうでありそうな回路の入力インピーダンスはどうなるでしょうか。

答えは R1 + R2 // R3 です。惑わされないようにして下さい。
下図はディジタル技術検定 2 級制御部門第 52 回の (2) である。

アナログ信号を符号化=デジタル化するときの注意点として、レベル軸と時間軸の二つがある。
書庫「ちょっとだけデジタル信号処理」の中でもちらちら触れているが、以下のところを中心に読んでもらえたらと思う。
サンプリング周波数の影響
http://blogs.yahoo.co.jp/susanoo2001_hero/8960736.html
さて、その中でも出てくる通り「折り返し雑音」とは時間軸での問題が周波数の問題として顕在化してくることである。
問題(ア)だが、選択肢の用語だけ見ると時間軸に関係のありそうな言葉に見えるのが単純に考えて、「標本化」=「サンプリング」なので、(1)標本化が正解である。
ちなみに(2)量子化はレベル軸の分解能についての用語であり、(3)符号化は分解したものを数値化することを指す。
(イ)は今「時間軸」=「周波数軸」についての議論をしているのだから、それに対する対策としては「周波数」に関係するものを選べば良い。(2)アナログ信号を、帯域制限することで標本化する前の周波数成分の最大をナイキスト周波数より下げることで解決する。
下図はディジタル技術検定 2 級制御部門第 52 回の (3) である。

答えから先に書く。
(ア)この回路は 2 進重み抵抗器型(2)D - A 変換回路で、右端の演算増幅器は(5)電流 - 電圧変換回路である。
(イ)抵抗 R2 が 2 kΩ のとき、R4 は(4)8 kΩ である。
あまり説明の要はないかも知れないが、何を制御 / 切り替えて何を得ようとしているのか考えれば良い。出力は演算増幅器なのだから、アナログ電圧出力である。よって(2)か(5)。切り替えているのはスイッチなので選択肢の中で、それらしいものと云えば(2)しかない。LSB、MSB という表現からもデジタル信号を切り替えているらしい、という推測も出来る。
さて、この回路の動作だが 4 つのスイッチを独立に 基準電圧 / 0V に切り替え出来る。(1) の問題にもあったように演算増幅器の入力インピーダンスは入力抵抗で決まる。なのでスイッチが基準電圧側になっているところでは(基準電圧)/(選ばれた抵抗)の分だけ電流が流れ込む、ということになる。その流れ込んだ電流はそのまま帰還抵抗によって電圧に変換されて出力されるということになる。選ばれた抵抗に流れ込む電流はその他の抵抗の状態とは無関係に決まるので、結局基準電圧側に選択された電流の総和が帰還抵抗に流れることになる。
R1 ~ R4 の抵抗の値の逆数で流れる電流が決まるので、LSB の方を選んだときは電流が小さく、MSB の方を選んだときは電流が大きくなるように値が決まっていれば良い。ここでは 2 進重み抵抗となっているので R2 = 2 x R1, R3 = 2 x R2, R4 = 2 x R3 という関係になっている。よって R4 は R2 の 4 倍の値になっている。
A -D 変換器、D - A 変換器については色々な方式があるので調べておくと良い。
キーワードを挙げておくと、R - 2R はしご形、2 重積分型、逐次比較型、並列型(フラッシュ型)などがある。
過去にもいずれかが出ているようである。
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正解は(2)R1 です。反転増幅器の場合、「入力抵抗」=「入力インピーダンス」と覚えておきましょう。
では、下のようななさそうでありそうな回路の入力インピーダンスはどうなるでしょうか。

答えは R1 + R2 // R3 です。惑わされないようにして下さい。
下図はディジタル技術検定 2 級制御部門第 52 回の (2) である。

アナログ信号を符号化=デジタル化するときの注意点として、レベル軸と時間軸の二つがある。
書庫「ちょっとだけデジタル信号処理」の中でもちらちら触れているが、以下のところを中心に読んでもらえたらと思う。
サンプリング周波数の影響
http://blogs.yahoo.co.jp/susanoo2001_hero/8960736.html
さて、その中でも出てくる通り「折り返し雑音」とは時間軸での問題が周波数の問題として顕在化してくることである。
問題(ア)だが、選択肢の用語だけ見ると時間軸に関係のありそうな言葉に見えるのが単純に考えて、「標本化」=「サンプリング」なので、(1)標本化が正解である。
ちなみに(2)量子化はレベル軸の分解能についての用語であり、(3)符号化は分解したものを数値化することを指す。
(イ)は今「時間軸」=「周波数軸」についての議論をしているのだから、それに対する対策としては「周波数」に関係するものを選べば良い。(2)アナログ信号を、帯域制限することで標本化する前の周波数成分の最大をナイキスト周波数より下げることで解決する。
下図はディジタル技術検定 2 級制御部門第 52 回の (3) である。

答えから先に書く。
(ア)この回路は 2 進重み抵抗器型(2)D - A 変換回路で、右端の演算増幅器は(5)電流 - 電圧変換回路である。
(イ)抵抗 R2 が 2 kΩ のとき、R4 は(4)8 kΩ である。
あまり説明の要はないかも知れないが、何を制御 / 切り替えて何を得ようとしているのか考えれば良い。出力は演算増幅器なのだから、アナログ電圧出力である。よって(2)か(5)。切り替えているのはスイッチなので選択肢の中で、それらしいものと云えば(2)しかない。LSB、MSB という表現からもデジタル信号を切り替えているらしい、という推測も出来る。
さて、この回路の動作だが 4 つのスイッチを独立に 基準電圧 / 0V に切り替え出来る。(1) の問題にもあったように演算増幅器の入力インピーダンスは入力抵抗で決まる。なのでスイッチが基準電圧側になっているところでは(基準電圧)/(選ばれた抵抗)の分だけ電流が流れ込む、ということになる。その流れ込んだ電流はそのまま帰還抵抗によって電圧に変換されて出力されるということになる。選ばれた抵抗に流れ込む電流はその他の抵抗の状態とは無関係に決まるので、結局基準電圧側に選択された電流の総和が帰還抵抗に流れることになる。
R1 ~ R4 の抵抗の値の逆数で流れる電流が決まるので、LSB の方を選んだときは電流が小さく、MSB の方を選んだときは電流が大きくなるように値が決まっていれば良い。ここでは 2 進重み抵抗となっているので R2 = 2 x R1, R3 = 2 x R2, R4 = 2 x R3 という関係になっている。よって R4 は R2 の 4 倍の値になっている。
A -D 変換器、D - A 変換器については色々な方式があるので調べておくと良い。
キーワードを挙げておくと、R - 2R はしご形、2 重積分型、逐次比較型、並列型(フラッシュ型)などがある。
過去にもいずれかが出ているようである。

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