このあとはデバイスなどの一般的知識を問う問題が多い。ひねったような問題はなさそうなので、普通に考えていけば解けそうである。

下図はディジタル技術検定 3 級第 52 回の (10) である。
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CPU のパフォーマンスの関する問題である。私自身はあまりこういう計算に関わったことはないが、使われている用語から推測して解いていった。
CPI の instruction は「命令」のことなので続く文の「1命令当たりの平均実行時間= 3.2ns 」とつなげて 3.2ns = 4 cycles ということが分かる。よって、1 cycle = 0.8ns となりその逆数が周波数と云うことで、(4)の 1.25GHz が正解となる。


下図はディジタル技術検定 3 級第 52 回の (11) である。
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仕様値から磁気ディスク装置の記憶容量を計算する問題である。今「シリンダ」という概念はあるのかな?と思いつつ素直に解いていく。というか上から項目名を順番に掛けておくと(最大記憶容量)/(ディスク)だけになる。これが答えであることはすぐ分かる。
なので数値も同様にすればよく、400KB x 10 x 50000 = 200GB となって(3)が正解となる。
なお、KB と表記した場合と Kbyte と表記した場合で若干数値が変わる。KB は 1024 (= 2^10) byte のことで Kbyte は 1000 byte のことだと記憶している。たとえば、片面 DVD ディスクの最大容量は 4.7Gbyte となっているが、これは 4.7 x10^9 のことなので、Windows などで容量をチェックすると 4.37GB (= 4.3 x 2^30) となっている。コンピュータがデータを扱う場合はどうしても 2 のべき乗単位になるということで、低い数値に見えてしまう。それでは印象がイマイチなので DVD コンソーシアムでは 10 進法で少しでも容量を多く見せるように(技術者が頑張ったように?)表現したとかしないとか...。
それにしても「シリンダ」ね~。古い教科書にしか出てこないような気がしますが。

プラッタ & セクタ:「たまには私も思い出して」
ロジカルブロックアドレス:「コンピュータから見えるのは私だけです」


下図はディジタル技術検定 3 級第 52 回の (12) である。
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この辺りの話は詳しく説明出来る気がしない。まず「オブジェクト指向プログラミング」について正しい知識を持つべきだろう。ググったり本を買ったりして勉強してみて欲しい。ただ比較的新しい概念であることはなんとなく分かる。
さて選択肢の方だがこれもなんとなく C#、C++、Java は比較的新しいプログラム言語のような感じがする。たしか BASIC は 40年近く前からあった。よって(4)を選んだ。
が、Visual BASIC なるものがあり、Excel マクロなどのベースにもなっている。これはオブジェクト指向プログラミング言語である。そういった事情もあるので問題としてはいかがなものかと思う。


下図はディジタル技術検定 3 級第 52 回の (13) である。
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フローチャートを読み解く問題である。プログラミングのみならず自分自身の思考、行動基準を整理する上でも演習しておくと良い。
a を b で割ったときの答えを求める処理をフローにしたもので、もしこのフローを扱う処理系が割り算に対応していたら[J / K 以上!」なのだが、どうやらそうではないようだ。
問われている[20]の下の式が N + 1 → N となっていることから、何かの処理を行って N がカウントアップしてそのループの回数が「商」になる、またループの終了条件は J(もともと a)が K を下回ったときなので、J がループの度に減っていくことが分かる。で、こんな回りくどい解説読むまでもなく(4) J - K → J であることが分かる。
さて、N は整数とどこにもどこにも書いていない。なので実はこのフローで割り算することは出来ないのである。


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