下図はディジタル技術検定 3 級第 47 回の (7) である。
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第 50 回の (8) と同じ問題だと思って省略してたら出力論理が反転していた。
とはいっても同じようにやれば良い。順番に追っていくと下のような真理値表になる。
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ということで正解は(1)の AND ゲートになる。

下図はディジタル技術検定 3 級第 52 回の (8) である。
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問題文ではカルノー図となっているが、ベイチの図とも呼ぶ。それらの厳密な違いについてはよく分からない。ちなみに私が学生の頃習ったカルノー図だとこのように記述する。
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たいした違いはないということで問題を解いてみるわけだが、真理値表と違って論理の簡単化が容易というのが特徴である。'1' がそれぞれの論理の中で隣り合っていれば、それらをまとめることで簡単化できる、ということである。この問題の場合はこうなる。
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赤点線は B' の塊を表している。つまり A と C の条件に無関係に出力が '1' になるので、論理和で表すと B' は単独で一つの項になる。緑線は C の塊を表している。同様に A と B の条件に無関係に出力が '1' になるので、論理和で表すと C も単独で一つの項になる。この二つの塊で出力 X が '1' になる条件を満たしている(それ以上 '1' がない)ので X = B' + C の(1)が正解となる。
この論理を真理値表で表すと次のようになる。
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これを簡単化しようとすると、手計算だと面倒なのでカルノー図の便利さが分かるだろう。

下図はディジタル技術検定 3 級第 47 回の (8) である。
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文章を順番に論理化していけば良い。
(1) は全部の会議室が使用されているときは運転するのだから、A・B・C は論理和で表された論理式の中に入る。カルノー図上では青の枠になり、そこに '1' を書き込む。
(2) はいずれか二つの会議室が使用されているときは運転するのだから、A・B と B・C と A・C のいずれも論理式に入る。それぞれカルノー図上では、オレンジの枠で囲ってあり、同様に '1' を書き込む。
(3) は運転しない条件を表しているので、空欄になる。
では一つしか会議室が使われていないときは?というと使用条件を満たしていないのでこれも空欄になる。この問題では使用条件が先に提示されて、それ以降でそれの一部でも否定するような但し書きがついていないので使用条件だけを考えれば良い。
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ということでカルノー図は(2)が正解となる。

論理式はというと、上述の検討をそのまま書くと X = A・B・C + A・B + B・C + A・C となってしまうが、赤、緑、オレンジの枠は青の枠を含んでいるので、青は取り上げる必要がない。よって、(4)が正解となる。

最近は論理回路を設計仕様とするとツールが充実しているようで、数式で所望の条件を書き込めば勝手に簡単化までやってくれるようなことを聞いているが(自分ではやったことがない)、ちょっと小規模の論理回路を作ろうと思ったらこういった図も便利なので覚えておくと良いと思う。


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