ちょっと前に昔の会社の仲間達と集まる機会があった。私と同様に引退間近の元同僚もいれば、ちょっと若めの後輩(といっても今は中堅以上)もいて非常に楽しい時間を過ごすことが出来た。
何とはなしにこんなことがあったね~とか、今は大変だね~などという会話をしていて、自分も一番ガリガリやっていた時代のことを思い出したりした。何かすごい理不尽な要求にも耐えてきたし、理不尽な要求もしてきたかな~などと思ったりした。
何とはなしにこんなことがあったね~とか、今は大変だね~などという会話をしていて、自分も一番ガリガリやっていた時代のことを思い出したりした。何かすごい理不尽な要求にも耐えてきたし、理不尽な要求もしてきたかな~などと思ったりした。
そんなこんなでブログのタイトルに一番近い「思い出話」をまた少し書いてみようと思いだした。「愚痴」、「独り言」や「手柄話」になったりすることもあると思うが、ご容赦願いたい。
そもそも新人で製品の開発段階から関わっていて社内でもその分野のそれほどスペシャリストがいない時代だから、自分で考えて自分で決めなくてはいけない。そして責任(この場合は遂行責任、結果責任はあくまでも上長)というか後始末も自分しか出来ない、といった案配であった。
当然のことながら大学出たてで設計経験がない中での製品設計なので、見落とし、考え落ちのオンパレードである。その度にそれを解決すべく、少ない計測機器を使いながらアレコレ工夫しながら問題を解決してきたつもりである。出来なかったことも多い。
でも 100% とは行かなくても解決すれば回りも前に進むし、製品開発としてはいくつかの成功を収めてきて、それなりに評価された。
当然のことながら大学出たてで設計経験がない中での製品設計なので、見落とし、考え落ちのオンパレードである。その度にそれを解決すべく、少ない計測機器を使いながらアレコレ工夫しながら問題を解決してきたつもりである。出来なかったことも多い。
でも 100% とは行かなくても解決すれば回りも前に進むし、製品開発としてはいくつかの成功を収めてきて、それなりに評価された。
研修などでは、一般的に社会人というかそもそも人間がそうだと思うが、その人の技量を表す言葉として「課題達成能力」と「問題解決能力」の二つが使われている、と云われた。自分はどちらかというと後者が優位なのかも知れない。なのでゼロから何かやれ、と云われると一応なにがしかをでっち上げるが問題だらけで、それを自分が解決することになるもんだから「問題解決」に関しては経験値はそれなりにあると思っている。人が起こした問題にもよく首を突っ込んでいたし。一種の謎解きなので面白いと云えば面白いんだろう。
LTspice:「そういうのをマッチポンプっていうんじゃない?」
画蔵:「結果的には、という意味では反論できない...」
画蔵:「結果的には、という意味では反論できない...」
昨年の冬から今年の春にかけて、ある会社に派遣されて PC 板のトラブル解析を行っていた。製品の仕組み自体を完全に理解しているわけではなかったし、最近はみんな LSI 化されているので調査自体が非常に難しい。1005 のチップ部品なんかもう見えません~!
それでも色々工夫して、異常な信号を探し出し部品や基板のパターンに異常があることをおおむね突き止めてレポートすることが出来た。
で、結果の確からしさは 70% 以上かなと思っているが、調査プロセスの妥当性についてはどうか。私自身はそのプロセスを結構重視している。この場合は私自身が設計したものではないので、調査手順自体は設計者が考える物とは多分違うだろう。派遣先監督者もそのように云っていた。
この短期間の仕事ではあったが、成果はトラブルシューティングを行って 70% 以上の妥当性で判定できた、というだけでは自分としては実は不満なのである。調査プロセスについてのフィードバックが欲しかったのだ。製品を良く知っていたわけではないので、方向違いな調査はたくさん有ったが、自分の経験が活きた部分もあるのではないかと思っていて、それに対して先方はどう思っていたのかが実は聞きたいのである。感謝されたい、褒められたい、という自己満足的な意味もあるし、修正すべき点を指摘されたいという向上心もまだあるのである。
派遣社員という性格上あまりそういったことはされないのかも知れない。あるいは私が年上過ぎてやりづらかったのかも知れない。
それでも色々工夫して、異常な信号を探し出し部品や基板のパターンに異常があることをおおむね突き止めてレポートすることが出来た。
で、結果の確からしさは 70% 以上かなと思っているが、調査プロセスの妥当性についてはどうか。私自身はそのプロセスを結構重視している。この場合は私自身が設計したものではないので、調査手順自体は設計者が考える物とは多分違うだろう。派遣先監督者もそのように云っていた。
この短期間の仕事ではあったが、成果はトラブルシューティングを行って 70% 以上の妥当性で判定できた、というだけでは自分としては実は不満なのである。調査プロセスについてのフィードバックが欲しかったのだ。製品を良く知っていたわけではないので、方向違いな調査はたくさん有ったが、自分の経験が活きた部分もあるのではないかと思っていて、それに対して先方はどう思っていたのかが実は聞きたいのである。感謝されたい、褒められたい、という自己満足的な意味もあるし、修正すべき点を指摘されたいという向上心もまだあるのである。
派遣社員という性格上あまりそういったことはされないのかも知れない。あるいは私が年上過ぎてやりづらかったのかも知れない。
その前の一年間はミリ波レーダに関する様々な問題に対して、全くやったことがない内容でありながらサイトを調べながら数式、法則を探し出して、現象の説明をなんとか付けてきた。さすがに設計内容に踏み込めないので、解決方法を示すことは出来なかったが、問題を起こさないように使っていくにはどうすればいいか、という手がかりにはなったと思う。
で、これも調査 / 検討プロセスは自分なりに専門外とは云いながら考えて色々な仮説を立てては検証するという方法を採ってきたわけだが、それがどう評価されているのか、今後のその企業での技術活動に役立っているのか全然分からない。
非常にフラストレーションがたまってしまうのである。
で、これも調査 / 検討プロセスは自分なりに専門外とは云いながら考えて色々な仮説を立てては検証するという方法を採ってきたわけだが、それがどう評価されているのか、今後のその企業での技術活動に役立っているのか全然分からない。
非常にフラストレーションがたまってしまうのである。
もっともそういうフィードバック~次への向上という欲求を持ち続けられる年齢でもなくなってきたのかも知れないと諦め気味なところはある。