前回こんな感じかな~、などと脳天気にも回路設計が出来た!などという結果でしたが、ちょっと落とし穴がありましてそれを今回チェックしてみようかと思います。
定数は前回の通りで違うのは負荷に R5 がついていることです。値としては 10K、100K、1M としました。
回路図はこうです。

とりあえずサクッと波形を見てみるとこんな感じです。周波数特性も同時に載せました。

なんと約 3倍の増幅器を作ったつもりなのに、負荷抵抗でこんなにも変わってしまいました。実際回路全体を縦続接続しながら大きな構成にしていくにはそれぞれのアンプの入出力インピーダンスを意識しておかなくてはいけないのですが、そういう例だと思ってみて下さい。トランジスタアンプはその辺が面倒なのです。
簡単にどういうことかと説明しておくと、トランジスタのコレクタは前にも説明したとおり電流源です。
ですので、最終的に電圧に変換しているのは R5 = 10K ということになります。これを電圧源換算するとどうなるかというと下の図のようになります。

右側が電圧源換算と云うことですが、用は Vc という電圧を一見出力してくれているようですが、内部抵抗が 10K と高いので次に接続される負荷抵抗によってはアッテネータの役割をしてしまって利得が下がってしまうと云うわけです。
で、今回の回路の入力側を見て下さい。33K と 10K で分圧されているので等価的には 8K ぐらいでしょう。ですのでこの回路でたくさん利得を稼ごうと思って縦続接続してもアッテネータが働くので思ったほどの性能が出ないことが想像されます。
この欠点を回避するためにエミッタフォロアを入れたり、FET アンプを入れたりすることになるのですが、最初に戻って「オペアンプを使ったら?」などという悪魔の声が聞こえてきます。
しかしここまで来た以上もう少し頑張って使える物にしていこうと思います。
定数は前回の通りで違うのは負荷に R5 がついていることです。値としては 10K、100K、1M としました。
回路図はこうです。

とりあえずサクッと波形を見てみるとこんな感じです。周波数特性も同時に載せました。

なんと約 3倍の増幅器を作ったつもりなのに、負荷抵抗でこんなにも変わってしまいました。実際回路全体を縦続接続しながら大きな構成にしていくにはそれぞれのアンプの入出力インピーダンスを意識しておかなくてはいけないのですが、そういう例だと思ってみて下さい。トランジスタアンプはその辺が面倒なのです。
簡単にどういうことかと説明しておくと、トランジスタのコレクタは前にも説明したとおり電流源です。
ですので、最終的に電圧に変換しているのは R5 = 10K ということになります。これを電圧源換算するとどうなるかというと下の図のようになります。

右側が電圧源換算と云うことですが、用は Vc という電圧を一見出力してくれているようですが、内部抵抗が 10K と高いので次に接続される負荷抵抗によってはアッテネータの役割をしてしまって利得が下がってしまうと云うわけです。
で、今回の回路の入力側を見て下さい。33K と 10K で分圧されているので等価的には 8K ぐらいでしょう。ですのでこの回路でたくさん利得を稼ごうと思って縦続接続してもアッテネータが働くので思ったほどの性能が出ないことが想像されます。
この欠点を回避するためにエミッタフォロアを入れたり、FET アンプを入れたりすることになるのですが、最初に戻って「オペアンプを使ったら?」などという悪魔の声が聞こえてきます。
しかしここまで来た以上もう少し頑張って使える物にしていこうと思います。