3月4日放送の NHK 「ためしてガッテン」>「ついに!耳鳴りが治る 原因解明&治療最前線」をたまたま見た。
http://www9.nhk.or.jp/gatten/archives/P20150304.html
特に耳鳴りが酷いとか気になるとかはないと思っているのだが、以前からオーディオをじっくり聞こうと思っても「ツーン」「シー」的なノイズが部屋の中で鳴っているような気がして、「多分色々な電子機器が動いているためにちょっとした可聴外に近いノイズを出しているのだろう」ということで諦めていた。事実蛍光灯などを消したりすると明らかにノイズ(ただし別の周波数)がなくなるので、たとえば DC / DC コンバータなどをつんでいる AC アダプターなどが出しているに違いないと思っていた。
とは別に、モスキート音テストというのがあって、
https://www.youtube.com/watch?v=DiQwIqBvu5o
加齢により聞こえる音域はどんどん狭くなるようだ。これを使うと私の場合 11KHz は大丈夫、12KHz は感じる程度という案配で、確かにそれ以上の周波数帯域は感度が大幅に下がっているか、もはや聞こえなくなっているのだろう。だとすると最初の仮説は誤りで自分は聞こえないはずの音を聴いていることになる。
さて、番組ではこの聞こえない周波数帯の幅がさらに狭まって、会話付近帯域しか聞こえない人が登場していてすごい耳鳴りに悩まされているとのことだった。
からくりを簡単に解説すると、脳内の音を認識する部分はそれなり音の信号が入ってくるもんだと思っているらしい。ところがその方は加齢?によるのか会話付近帯域以外の耳から脳内に伝達される神経が壊れているか、働いていないかで耳には聞こえているのに神経が伝えていないため、脳内ではトーンコントロールを調整して(多分高級なグラフィックイコライザぐらいの性能を持っているのだろう)何とか聴き取ろうとするらしい。で、普通は「どうやら神経が壊れているようだ」と判断してイコライザの調整をやめるのだが、やめずに何とかしようとすると聞こえていない帯域の感度を大幅に上げる。そうすると今度は脳内で行われている音とは別の神経活動が、雑音となって音を認識する部分に伝わって耳鳴りのように聞こえることになるらしい。
逆に耳鳴りに悩まされていない人たちを無響室に入れたらかなりの確率で耳鳴りが出始めた、というのだからそれなりに説明が付く話だ。
戻って、自分のケースを考えてみるにおそらく 15KHz 以上の耳の感度が大幅に落ちているため、イコライザが利得を挙げているに違いない。それで脳内の別の活動を音として認識している可能性がある。
LTspice「本当に脳が活動しているの?」
画蔵「うるさい!」
番組では対策として、耳の感度が落ちている帯域を強調する補聴器(十分な検査と調査が必要らしい)を付けることで劇的に改善したとのことである。番組の途中の紹介では補聴器によって感度の低かった帯域を強調してきかせることで、だんだん耳から脳内へ伝達する神経の働きが回復して直る、という云い方がされていたが、その方についてはそこまでのレポートはなかった。いずれは補聴器がいらなくなる、というところまでいけると良いのだが。
で、自分はどうするか。どこにいても何とはなしに「シー」という音が聞こえているのだから、おそらく耳鳴りだろう。実害が少ないだけで。もし番組で紹介されたように耳からの伝達神経の働きが衰えているのであれば、鍛えることで回復できたらうれしいな、と思っている。
例によって素人考えだが、毎日通勤時に iPod で音楽やら英会話などを聞いている。一応圧縮時に可変レートにして帯域制限はかけていない。で、このソースを Treble booster のモードにして毎日聞き続けたらどうなるかをやり始めている。16KHz で 6dB(2 倍)だから多少は刺激になっているのではないかと思う。ただし、番組では補聴器は出来るだけ一日中付けていて下さい、と云っていたのでたいした効果はないかも知れない。ちなみにスピーカー環境でこれをやるとシステムを壊す可能性があるのでおやめ下さい。また音量の上げすぎは却って悪くするかも知れません。
何か変化があったら紹介すると思います。
http://www9.nhk.or.jp/gatten/archives/P20150304.html
特に耳鳴りが酷いとか気になるとかはないと思っているのだが、以前からオーディオをじっくり聞こうと思っても「ツーン」「シー」的なノイズが部屋の中で鳴っているような気がして、「多分色々な電子機器が動いているためにちょっとした可聴外に近いノイズを出しているのだろう」ということで諦めていた。事実蛍光灯などを消したりすると明らかにノイズ(ただし別の周波数)がなくなるので、たとえば DC / DC コンバータなどをつんでいる AC アダプターなどが出しているに違いないと思っていた。
とは別に、モスキート音テストというのがあって、
https://www.youtube.com/watch?v=DiQwIqBvu5o
加齢により聞こえる音域はどんどん狭くなるようだ。これを使うと私の場合 11KHz は大丈夫、12KHz は感じる程度という案配で、確かにそれ以上の周波数帯域は感度が大幅に下がっているか、もはや聞こえなくなっているのだろう。だとすると最初の仮説は誤りで自分は聞こえないはずの音を聴いていることになる。
さて、番組ではこの聞こえない周波数帯の幅がさらに狭まって、会話付近帯域しか聞こえない人が登場していてすごい耳鳴りに悩まされているとのことだった。
からくりを簡単に解説すると、脳内の音を認識する部分はそれなり音の信号が入ってくるもんだと思っているらしい。ところがその方は加齢?によるのか会話付近帯域以外の耳から脳内に伝達される神経が壊れているか、働いていないかで耳には聞こえているのに神経が伝えていないため、脳内ではトーンコントロールを調整して(多分高級なグラフィックイコライザぐらいの性能を持っているのだろう)何とか聴き取ろうとするらしい。で、普通は「どうやら神経が壊れているようだ」と判断してイコライザの調整をやめるのだが、やめずに何とかしようとすると聞こえていない帯域の感度を大幅に上げる。そうすると今度は脳内で行われている音とは別の神経活動が、雑音となって音を認識する部分に伝わって耳鳴りのように聞こえることになるらしい。
逆に耳鳴りに悩まされていない人たちを無響室に入れたらかなりの確率で耳鳴りが出始めた、というのだからそれなりに説明が付く話だ。
戻って、自分のケースを考えてみるにおそらく 15KHz 以上の耳の感度が大幅に落ちているため、イコライザが利得を挙げているに違いない。それで脳内の別の活動を音として認識している可能性がある。
LTspice「本当に脳が活動しているの?」
画蔵「うるさい!」
番組では対策として、耳の感度が落ちている帯域を強調する補聴器(十分な検査と調査が必要らしい)を付けることで劇的に改善したとのことである。番組の途中の紹介では補聴器によって感度の低かった帯域を強調してきかせることで、だんだん耳から脳内へ伝達する神経の働きが回復して直る、という云い方がされていたが、その方についてはそこまでのレポートはなかった。いずれは補聴器がいらなくなる、というところまでいけると良いのだが。
で、自分はどうするか。どこにいても何とはなしに「シー」という音が聞こえているのだから、おそらく耳鳴りだろう。実害が少ないだけで。もし番組で紹介されたように耳からの伝達神経の働きが衰えているのであれば、鍛えることで回復できたらうれしいな、と思っている。
例によって素人考えだが、毎日通勤時に iPod で音楽やら英会話などを聞いている。一応圧縮時に可変レートにして帯域制限はかけていない。で、このソースを Treble booster のモードにして毎日聞き続けたらどうなるかをやり始めている。16KHz で 6dB(2 倍)だから多少は刺激になっているのではないかと思う。ただし、番組では補聴器は出来るだけ一日中付けていて下さい、と云っていたのでたいした効果はないかも知れない。ちなみにスピーカー環境でこれをやるとシステムを壊す可能性があるのでおやめ下さい。また音量の上げすぎは却って悪くするかも知れません。
何か変化があったら紹介すると思います。