前回はフィードバックコンデンサが開ループ特性に与える影響を確認しました。ではその場合のオペアンプとしての応答はどうかというとこちらは調べていなかったので、今回はこれをまず確認してみます。
ブロック図はこれです。

ちょっと変な格好になっていますが、右端の Vin が反転増幅器構成の場合の入力端子になります。R2 は入力抵抗です。ここでは Vout はオペアンプの (-)端子相当です。これが E1 の (-)端子に入力され、一次ポール、二次ポールを経て Vop に出力されます。この出力が R1、Cf、R2 を経て Vout となるわけです。
これで閉ループが組めましたので、周波数特性を調べてみます。コンデンサはローパスフィルタの場合の 1590pF の追加しました。
結果はこうです。

全体としてはどの定数もまあまあに見えます。ローパスフィルタも 5MHz 付近にピークかな、というのを持ちますがそんなに悪いわけではありません。
ちょっと失敗しましたかね。もっとアンプの特性の位相マージンを減らしておいても良かったかも知れません。
そこで単純に E1 のゲインを 20dB 上げてみます。オペアンプのゲイン交点は上がりますので、2nd ポールの影響は大きく出るはずです。結果はこうです。

これだと前にやった LT1037A に少し雰囲気は似てきます。同時にローパスフィルタでなくても帰還コンデンサを値を適切に選んでおかないと周波数特性が暴れる、ということが分かります。ローパスフィルタにしようとして 1590pF を選ぶと 17MHz ぐらいにピークが出てしまいます。
前回今回は伝達関数を使ってオペアンプをモデル化したものなので、LT1037A に近い特性を作れたかというとそういうわけではありません。実際のオペアンプは内部の周波数特性は結構いじっていると思うので、もっと複雑な特性になると思います。ただこういった確認を通じて周辺部品定数の影響を(定性的)+(だいたいのオーダー)で把握しておくと、問題が出た時の勘所がつかみやすいと思います。要は何の特性を補償しておくのか、どういう特性を得たいのかを頭においておくことが重要ではないかと及ばずながら思っています。
参考になれば幸いです。
ブロック図はこれです。

ちょっと変な格好になっていますが、右端の Vin が反転増幅器構成の場合の入力端子になります。R2 は入力抵抗です。ここでは Vout はオペアンプの (-)端子相当です。これが E1 の (-)端子に入力され、一次ポール、二次ポールを経て Vop に出力されます。この出力が R1、Cf、R2 を経て Vout となるわけです。
これで閉ループが組めましたので、周波数特性を調べてみます。コンデンサはローパスフィルタの場合の 1590pF の追加しました。
結果はこうです。

全体としてはどの定数もまあまあに見えます。ローパスフィルタも 5MHz 付近にピークかな、というのを持ちますがそんなに悪いわけではありません。
ちょっと失敗しましたかね。もっとアンプの特性の位相マージンを減らしておいても良かったかも知れません。
そこで単純に E1 のゲインを 20dB 上げてみます。オペアンプのゲイン交点は上がりますので、2nd ポールの影響は大きく出るはずです。結果はこうです。

これだと前にやった LT1037A に少し雰囲気は似てきます。同時にローパスフィルタでなくても帰還コンデンサを値を適切に選んでおかないと周波数特性が暴れる、ということが分かります。ローパスフィルタにしようとして 1590pF を選ぶと 17MHz ぐらいにピークが出てしまいます。
前回今回は伝達関数を使ってオペアンプをモデル化したものなので、LT1037A に近い特性を作れたかというとそういうわけではありません。実際のオペアンプは内部の周波数特性は結構いじっていると思うので、もっと複雑な特性になると思います。ただこういった確認を通じて周辺部品定数の影響を(定性的)+(だいたいのオーダー)で把握しておくと、問題が出た時の勘所がつかみやすいと思います。要は何の特性を補償しておくのか、どういう特性を得たいのかを頭においておくことが重要ではないかと及ばずながら思っています。
参考になれば幸いです。