まあ正直時事問題を語れるほど情報を持っているわけではないし、見識もあるわけではない。ニュースサイトも見ているが偏っていることは否めなかろう。
ここを読んだ人には申し訳ないが「妄言かよ!」と思ってあきらめて下さい。

さて、ときどきここで取り上げている経済問題もどきだが最近「アメリカがデフォルト!」という内容がテレビでもサイトでも賑わしている。いわゆるアメリカ国債の債務不履行である。
アメリカ政府も日本政府(いずれも国ではなく政府というのがポイント)に負けず劣らず借金しまくっているようで、債務不履行というのはこの借金が返せない状態と云うことである。
もう少し付け加えると、借金そのものではなくそれまでの借金の利息が返せないということだ。つまり借金の利息を返してさえいれば元本は増えることはなくいつかは返すことが出来るが、利息が返せなくなると雪だるま式に借金が増えてしまい破綻すると云うことだ。
アメリカの場合は議会が機能不全に陥っていて予算を通すことが出来ず、借金枠を増やせないのでその利息の返済すら不可能になりデフォルト(債務不履行)ということになるようだ。
なんで議会が機能不全になっているかというと「国民皆保険制度の延期」を下院(共和党が多い)が人質に取って予算の可決を拒んでいるからである。結局予算が通らないから政府機関は一時的に閉鎖、アメリカ国民に影響を与えている。
なぜ国民生活に影響を与えてまで政局をしたがるのか理解に苦しむところだ。アメリカはいわゆる二大政党制で選挙ではライバルだが、国の運営は協力し合うというのがアメリカの良さだったような気がするがどうなってしまったのだろう。

本当にデフォルトしたら国際経済への影響は多大だ。その原因が国内事情=保険制度の是非などと云ったらアメリカへの非難は免れないであろう。
リーマンショックもひどい影響だったが、これはあくまでも民間企業のやらかした失策が原因。今回はアメリカ議会である。さすがに許されないのではないかと思う。え、怖い物見たさ?

というもののおそらくデフォルトはないだろう。
なぜかというとアメリカ人のプライドというのは「強いアメリカ」「アメリカがナンバーワン」というのが根幹になっていると思うからだ。さらに共和党は保守派である。とにかくアメリカが強くなければならないと思い込んでいるはずだ。その連中がアメリカの権威が弱体化するような道筋を選ぶとは考えられない。「弱体化の責任は民主党にある」などと騒いでもアメリカ国民はだまされないだろう。だからぎりぎりで妥協するに違いない。

じゃあなんでこんなことをやっているのかというと、ここからは妄想だが経済界の意向がどこかに隠れてはいないか、と考えてみた。
ちょっと前に FRB が金融緩和を継続するというような報道があってドルが持ち直しているが、その前は少し引き締めると云った憶測があったときはドルが下がって、アジアを中心に資金が引き上げられてアメリカに戻るという動きがあった。
実際日本のすぐ近くにアメリカの立場から見ると資金を引き上げたくなる国があるにはある。資金引き上げの損失を減らすにはドルが安い方が良いのであれば、ドルに持ち直されては困るのである。そこで経済界の意向を重んじる共和党としてはわざと政局にしてアメリカを一時的に混乱させてドルを安くして資金を引き上げ安くしている、という妄想だ。
仮にそうだとしてそんな行為のとばっちりを喰らう各国、アメリカ国民も気の毒だ。それもこれもオバマ大統領の力が落ちているというのも遠因だろう。

以上の理由は妄想だが出てくる結果は当たらずといえども遠からずではないかと思う。アジア各国から資金が引き上げられていくつかの国は危ない状態に陥るかも知れない。特にある国は...。