今回は LTC3609 を使って出力電圧が可変出来る電源装置らしきものを作ってみることにします。
ところで最初からなんですけど、回路図中に変なものがあることに気がつきましたでしょうか。
下の回路図の赤丸で囲んだ部分のコンデンサ C2 なのですが。

1000pF だと主張しているのですが、Rser が 15.8KΩもあって Cpar が 100pF となっています。
どうやらこれは図面を作った人が回路図を描くのを横着したようで、本当は C2 としては 100pF、それに並列に 15.8KΩの抵抗と 1000pF のコンデンサを直列にしたものを接続しているのです。データシートの回路図も形の上ではそうなっています。
ということで今回から紛らわしいので、部品をすべて描き込むことにします。
さて出力電圧を可変にすると云っても、トリマー(=可変抵抗)で適当に調整するというのでは面白くありません。あくまでも外部信号で調整できるようにしたいものです。
ということで回路図はこれ。

ちょっと省略はしていますが、指示電圧として V2 がありこれと同じ電圧を出力しようというものです。え、それなら指示電圧をそのまま使えば良いじゃん、というツッコミはなしです。指示電圧は 6A も流す能力はないのです。まあ通常は DA コンバータぐらいから電圧をもらうんでしょうかね。
それと出力電圧とを比較して IC にとっての基準電圧 0.6V と同じ電圧を作ってそれを中心に出力するようにしておいて、FB に入れます。これで OK です。「やさしく考えるアナログ回路」でおなじみの差動増幅器を使ったレベルシフターを使いました。
で、残念なことにここの 0.6V は IC 内部の 0.6V と完全一致ではありません。IC が 0.6V を出力していてくれればこれをつなぐだけで良いのですが、ないので別に 0.6V の基準電圧を用意しなくてはいけません。ここだけは調整が必要になります。どう調整するかは悩ましいのですが。
さてこうやって作った回路を使って指示電圧として、2.5V と 5V の間を行ったり来たりする信号を与えて応答を見てみます。
応答はこんな感じになりました。

今度は電源投入から見ていますので、最初はもたもたと 2.5V が出力されます。
指示電圧が 5V に変わると少しゆっくりですが 5V に移行します。
そしてまた 2.5V に戻りますが、この時は少し早いようです。 V(n007) は切り替え時にちょっと鋭く誤差電圧が出ています。
スイッチング出力の周波数を見てみます。表示されている全体を FFT にかけました。

発振周波数はほぼ一定であることが分かります。これで善悪は不明ですがもしかしたら発振周波数が一定であるためノイズ対策部品も固定で済むかも知れません。
とりあえず出来た、ということにしたいと思います。次はスタータ関連を調べてみます。
ところで最初からなんですけど、回路図中に変なものがあることに気がつきましたでしょうか。
下の回路図の赤丸で囲んだ部分のコンデンサ C2 なのですが。

1000pF だと主張しているのですが、Rser が 15.8KΩもあって Cpar が 100pF となっています。
どうやらこれは図面を作った人が回路図を描くのを横着したようで、本当は C2 としては 100pF、それに並列に 15.8KΩの抵抗と 1000pF のコンデンサを直列にしたものを接続しているのです。データシートの回路図も形の上ではそうなっています。
ということで今回から紛らわしいので、部品をすべて描き込むことにします。
さて出力電圧を可変にすると云っても、トリマー(=可変抵抗)で適当に調整するというのでは面白くありません。あくまでも外部信号で調整できるようにしたいものです。
ということで回路図はこれ。

ちょっと省略はしていますが、指示電圧として V2 がありこれと同じ電圧を出力しようというものです。え、それなら指示電圧をそのまま使えば良いじゃん、というツッコミはなしです。指示電圧は 6A も流す能力はないのです。まあ通常は DA コンバータぐらいから電圧をもらうんでしょうかね。
それと出力電圧とを比較して IC にとっての基準電圧 0.6V と同じ電圧を作ってそれを中心に出力するようにしておいて、FB に入れます。これで OK です。「やさしく考えるアナログ回路」でおなじみの差動増幅器を使ったレベルシフターを使いました。
で、残念なことにここの 0.6V は IC 内部の 0.6V と完全一致ではありません。IC が 0.6V を出力していてくれればこれをつなぐだけで良いのですが、ないので別に 0.6V の基準電圧を用意しなくてはいけません。ここだけは調整が必要になります。どう調整するかは悩ましいのですが。
さてこうやって作った回路を使って指示電圧として、2.5V と 5V の間を行ったり来たりする信号を与えて応答を見てみます。
応答はこんな感じになりました。

今度は電源投入から見ていますので、最初はもたもたと 2.5V が出力されます。
指示電圧が 5V に変わると少しゆっくりですが 5V に移行します。
そしてまた 2.5V に戻りますが、この時は少し早いようです。 V(n007) は切り替え時にちょっと鋭く誤差電圧が出ています。
スイッチング出力の周波数を見てみます。表示されている全体を FFT にかけました。

発振周波数はほぼ一定であることが分かります。これで善悪は不明ですがもしかしたら発振周波数が一定であるためノイズ対策部品も固定で済むかも知れません。
とりあえず出来た、ということにしたいと思います。次はスタータ関連を調べてみます。