前回、ドヤ顔しながらある新聞社のデータを見てみたが早速計算に間違いがあった。こういうことをやると信用を失墜しかねない。いや最初からないかも知れないが。ということで一部訂正してありますので、気になる方は見ておいて下さい。

さて今回は各社のデータの比較である。
支持率が各社でまちまちな印象を持っているが、標本数と誤差の関係からどうなっているかを見てみたい。
といってもメディア各社、調査日が若干違うので結果が異なっても不思議はない。あくまでも参考と云うことである。

イメージ 1
以下が対象のメディア各社で、結果と標本数を示してある。赤字の各社は別に経営不振ではない。標本数が書いてなかったので 1000 人にしてあり、参考の参考データである。

これらから 95% の信頼度でグラフ化したものがこれである。

イメージ 2
それぞれのデータに幅を持たせてあって、それぞれのデータが示す真値の存在範囲を直線で表現している。
日付にズレがあるので判断は難しいが、一番標本数の多い NK 新聞を基準に考えると、その付近 58.5% ~ 59.5% をカバーしていない調査結果はもしかしたら違うグループを標本化したと云うことかも知れない。あるいは日付のズレ分だけ結果が変わった、ということかも知れない。いずれにせよ、95% の信頼度で違う結果=違う意見を収集したと云えるらしい。
面白いのが、SK 新聞のネット調査と電話調査だ。標本数が 1000人と仮置きなので正確なことはいえないが、違う集団を標本化したらしい、ということは分かりそうだ。
ちなみに NK 新聞はデータ数が多いためか、調べる度に 1パーセントポイント上がった下がったとコメントしている。確かに誤差 ±0.5% ぐらいなのでそういうコメントもありかなとは思う。が、それ以外は 5% 近く変化がないと母集団の状況が変わったというには無理がありそうだ。

別の見方をすると、同じ時期に調査したときに 1000人ぐらいの標本数で 5% ぐらいの違いがあったら、違う母集団をサンプルしたと思って良さそうだ。

と、またドヤ顔で書いてしまったが、データの解釈と検定はそれなりの手法があるので、本当に興味のある方は本で調べてみて下さい。マーケティングと統計に関する内容が書いてあるものを探せばいいと思います。