前回は、オペアンプ + FET で回路を組んでみてピークを持ってしまう、というところまで来ました。これを改善しなくてはいけないと云うことですが、ピークの出方や帯域が今一つ個別の予測とはずれていて、まあそんなもんかでしめてしまいましたが、一応シミュレーションでも確認しておきます。

図は測定回路です。何が変わったかというとソース抵抗から (-)端子に戻すときに 1/100 減衰させています。これはできるだけフィードバックゲインを下げて、オープンループ特性を測定してみようと云うことからです。

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ソース抵抗のところでの特性は以下のようになりました。

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ゲイン交点は 18MHz、位相は -158°と想定より遅くなっています。この方法の測定精度は正直言ってあまりよくありません。だいたい雰囲気が分かるという程度です。ただオペアンプのオープンループ特性と FET + 0.1Ωを単純に接続しただけとは様子が違うということが分かるぐらいです。
シミュレータによっては、2 点間の伝達特性が計算できるものもありますので、そちらを使って FET のゲートとソース間を計れればより何が起きているかは分かります。

なお LTspice の場合、信号源を正弦波としておいて、その振幅やオフセットレベルで計算するようなので、今回の場合はオフセットを 10mV ぐらい振幅も 10mV ぐらいにしておかないと、各点で飽和した信号を測定しかねないので注意して下さい。