妄言に嵌ると抜けられないようだ。
今回のネタ、

「朽ちないインフラ」
【第1部:総論】迫る2020年危機“電子の目”に出番
http://techon.nikkeibp.co.jp/article/NED/20130405/275091/
笹子トンネル天井板崩落など、老朽化が原因とされるインフラ事故が相次いでいる。高度経済成長期に建設された橋やトンネル、道路などは2020年ごろに続々と寿命を迎える。検査や監視を定量化・自動化できる技術へのニーズが高まっている。

【第2部:技術開発】各種センサで自動監視インフラの“健康”を把握
http://techon.nikkeibp.co.jp/article/NED/20130405/275111/
センサを張り巡らせて橋梁やトンネルを見守る取り組みが本格化し始めた。各所で実証実験も始まり、実用化に向けた検証が着々と進む。低消費電力の無線通信技術やエネルギー・ハーベスティングにも期待が寄せられている。

要するにセンサーをインフラに埋め込んで、ネットワークで歪みとか変位などを監視して事故を未然に防ごうと云うことだ。まあこういった状況監視ネットワークは鉄道網などでもあるし、高速道路だってそうだろう。対象がインフラそのもの=ハードウェアの劣化状態ということだろう。
インフラ事故防止は早期発見が重要と云うことで、老朽状態が分かるようなセンサーがあれば真っ先に考えたい内容である。
センサーなどは色々出来ているだろう。検索すれば山のように出てきそうだ。

また、自分が昔書いた「CEATEC Japan 2012 見学」では
http://blogs.yahoo.co.jp/susanoo2001_hero/6845471.html
太陽誘電のブースで変位センサをデモっていたことを書いてみた。

要はこういうニーズがどんどん具体化していっている、ということだ。

さて、もちろんセンサーを付けてネットワークにつないで集中管理というのは最後の姿だろう。計画はあると思うが完成が大分先である。何か途中下車で必要ではないかと思ったので、前回登場した「ワイヤレス」をキーワードに妄想を深めてみる。

今あるインフラ、これから作るインフラにとにかくセンサーは付けなくてはいけない。しかし集中管理にたどり着くのは大分先なら、折角あるセンサーの利用は早めたい、ということでワイヤレスタグはいかが、ということである。
たとえばセンサーをインフラの中に埋め込む、後でネットワークにつなげるように接続端子は表面に露出させておく。同時にセンサーの出力をワイヤレスタグにも接続してワイヤレスタグでデータを収集できるようにしておき、ワイヤレスタグ自体は表面に電波で送受信できるようにしておくというのはどうか。
つまり集中管理する前段階では、定期検査(目視やハンマーで叩いているあれ)と同時に送受信器を使って、内部状態のデータを得ておくということである。これは定期検査と同時に行うことで熟練者の感性とセンサーの出力のキャリブレーションデータベースとしても活用できる、と思うがどうだろうか。

日経エレクトロニクスの記事は読んでいないので、同じような内容があるかどうかは知らないし、もっと進んでいるかも知れない。
机に向かってネットを見ながらあれこれ考えるだけではなくて、実際に色々な人の話を聞いてみたいとは思うが、今のところ相手にしてもらえる気配がない...。