前回は積分器とローパスフィルタを紹介しました。ただしいずれも転型なので極性が反転してしまいます。これは使いにくいという方に非反転積分器を紹介します。

回路図は以下。

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なんだか分かったような分からない回路ですが数式では、

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ということで積分器です。

ですが、実用的かというとちょっと怪しくて...。
最大の問題はコンデンサと抵抗の値がペアできっちり揃っていなくてはいけないと云うことです。抵抗ならまだしもコンデンサは精度的にちょっと、と思います。こんな回路もあります、という程度です。

ローパスフィルタならこんな感じです。

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こちらは実用的です。CR で決まる時定数でカットオフ周波数が決まり、DC ゲインは (R1 + R2) / R1 で決めることが出来ます。オペアンプの(+)端子で CR フィルタをバッファリングしている形なのでほぼ CR だけで周波数特性を決めることが出来ます。

「ちょっとマテ!これって CR のパッシヴフィルタを非反転増幅器で増幅しているだけでは?!」
「ばれたか」

よく使われますので、一応ご紹介と云うことで...。