前回はエミッタに抵抗がなかったらスイッチング動作と思って下さい、と書きましたが、その舌の根も乾かぬうちに例外を書きます。
図を見て下さい。トランジスタが見つめ合っています。これはカレントミラー回路といってリニア動作です。

動作は簡単に解説しておきます。左側のトランジスタ Q1 のコレクタはベースとつながっています。今、Iin という電流を Q1 のコレクタに流し込むと、その電流を流すためのベース電流が流れてそのベース電流が流すために Q1 のベース電圧が必要になります。
Q2 のベース電圧は Q1 のベース電圧と等しくなります。従って Q2 はその電圧に応じたベース電流を流し、そしてそれに応じたコレクタ電流を流します。細かい誤差は生じますが、早い話が Iin = Iout となって、入力電流に応じた出力電流が発生します。
こんなもん何に使うんだ、と思うかも知れません。この回路はリニアオペアンプでたくさん使われています。
要は IC のどこかで何かの電流を決めたとき、その電流で他の回路も動かす必要があるばあいにこういった回路で、電流を伝達します。
ただし、二つのトランジスタは特性が良く揃っていることが重要で、私たちが普通に同じ種類のトランジスタを二つ並べてこの回路を組んでも同じ電流は伝達できないと思って間違いありません。IC の中だからできることです。
半導体メーカからは、ディスクリートのペアトランジスタが供給されていることもあるようで、これを使えばそれなりに特性は出るかも知れません。保証はしてくれないでしょうけど。
IC の中では次のような使い方もあるようです。

Q1 に流し込んだ電流 Iin を複数のトランジスタでミラーリングする、というものです。
それぞれを別の回路へ供給すれば、複数の回路の動作状態を等しくできますし、Iout x 4 をまとめてどこかの回路に接続すれば 4 倍の電流を供給することになります。
どのみちディスクリートでは出来ませんが...。
こういう回路もあるんだ、と頭に留めておくと何かの役に立つかも知れません。
図を見て下さい。トランジスタが見つめ合っています。これはカレントミラー回路といってリニア動作です。

動作は簡単に解説しておきます。左側のトランジスタ Q1 のコレクタはベースとつながっています。今、Iin という電流を Q1 のコレクタに流し込むと、その電流を流すためのベース電流が流れてそのベース電流が流すために Q1 のベース電圧が必要になります。
Q2 のベース電圧は Q1 のベース電圧と等しくなります。従って Q2 はその電圧に応じたベース電流を流し、そしてそれに応じたコレクタ電流を流します。細かい誤差は生じますが、早い話が Iin = Iout となって、入力電流に応じた出力電流が発生します。
こんなもん何に使うんだ、と思うかも知れません。この回路はリニアオペアンプでたくさん使われています。
要は IC のどこかで何かの電流を決めたとき、その電流で他の回路も動かす必要があるばあいにこういった回路で、電流を伝達します。
ただし、二つのトランジスタは特性が良く揃っていることが重要で、私たちが普通に同じ種類のトランジスタを二つ並べてこの回路を組んでも同じ電流は伝達できないと思って間違いありません。IC の中だからできることです。
半導体メーカからは、ディスクリートのペアトランジスタが供給されていることもあるようで、これを使えばそれなりに特性は出るかも知れません。保証はしてくれないでしょうけど。
IC の中では次のような使い方もあるようです。

Q1 に流し込んだ電流 Iin を複数のトランジスタでミラーリングする、というものです。
それぞれを別の回路へ供給すれば、複数の回路の動作状態を等しくできますし、Iout x 4 をまとめてどこかの回路に接続すれば 4 倍の電流を供給することになります。
どのみちディスクリートでは出来ませんが...。
こういう回路もあるんだ、と頭に留めておくと何かの役に立つかも知れません。