NHK スペシャルで「メイド・イン・ジャパン逆襲のシナリオ」の第2回目をやっていたので途中からだが見てみました。
http://www.nhk.or.jp/special/
東レなどの例を挙げて持続的に研究の成果を利用して新規事業に挑戦してきた、とか日本の持つ材料や部品技術などを総合的にプロデュースして行くことで、日本らしい製品を立ち上げていく、などが紹介されてきた。
一方、大企業の経営者は短期的な成果を求めるために長期的な研究開発ができないなどの最近よくある指摘も出ていた。これは誰でもいえる内容でしょうね。言い尽くされている割には、まだ指摘できるっていったい...。
また、スティーブ・ジョブズが人材を求めるにあたって、天才はいらない、3万人の経験ある技能者を求めているという逸話も紹介されていた。なるほどねって感じである。天才は自分だけで十分で、むしろそれを固める厳しいチャレンジに応えられる人材が重要だと云うことでしょう。日本の部品メーカがそれに応えていた、という話はなかなかうれしいものである。
が、私ごときがスティーブ・ジョブズに意見できるなどあり得ない話ということは重々理解した上で付け加えると、確かにアップルはすごい会社になっている、が、アメリカでは雇用を生んでいませんよね。それでいて当局に特許権の保護を訴えまくっているのであきれられているとか聞きました。3万人の経験ある技能者の他に10万人の普通の技術者、技能者を必要としていたらアメリカの真の英雄になったと思いますが、どうでしょうか。
アメリカの現場作業者と中国、アジアの現場作業者のスキルの違いがどのくらいあるか知らないが、少なくとも賃金は大分違うだろうから、その賃金分に相当する技術を求めるような製品を考えないと、真のアメリカへの貢献にはならないではないかと思う。
実態をよく知らず想像で書いているので、思いっきり外しているかも知れませんが。
日本はどうだろう。
番組を見る限り、部品、材料に関してはたくさんの経験ある技術者、技能者を必要としていて、またチャレンジ精神も旺盛な若い人が多いので、期待が持てるそうである。先に挙げたプロデューサ業的な発想が功を奏せば製品も期待が出来るかも知れません。
ですが、気をつけて欲しいのは10万人の普通の技術者/技能者を必要とする製品を考えて欲しい。そうでないと、結局作るのは海外となって、日本の中でよい雇用を生まないのではないかと危惧します。よいアイディア、すごい技術は簡単に真似られます。でも気配りが必要な技術は真似が難しいと思います。と、私が大嫌いだった上司の言葉です。大嫌いでしたが、こういったセンスは結構尊敬していました。
天才の仕事は3万人の経験ある技術者・技能者の仕事を作ること、3万人の経験ある技術者・技能者は10万人の普通の技術者・技能者の仕事を作ること、ということでしょうか。
第1回も再放送があるようですので、見てみようと思いますし、今回はながらで見ていたので第2回の再放送も見てみようと思います。
http://www.nhk.or.jp/special/
東レなどの例を挙げて持続的に研究の成果を利用して新規事業に挑戦してきた、とか日本の持つ材料や部品技術などを総合的にプロデュースして行くことで、日本らしい製品を立ち上げていく、などが紹介されてきた。
一方、大企業の経営者は短期的な成果を求めるために長期的な研究開発ができないなどの最近よくある指摘も出ていた。これは誰でもいえる内容でしょうね。言い尽くされている割には、まだ指摘できるっていったい...。
また、スティーブ・ジョブズが人材を求めるにあたって、天才はいらない、3万人の経験ある技能者を求めているという逸話も紹介されていた。なるほどねって感じである。天才は自分だけで十分で、むしろそれを固める厳しいチャレンジに応えられる人材が重要だと云うことでしょう。日本の部品メーカがそれに応えていた、という話はなかなかうれしいものである。
が、私ごときがスティーブ・ジョブズに意見できるなどあり得ない話ということは重々理解した上で付け加えると、確かにアップルはすごい会社になっている、が、アメリカでは雇用を生んでいませんよね。それでいて当局に特許権の保護を訴えまくっているのであきれられているとか聞きました。3万人の経験ある技能者の他に10万人の普通の技術者、技能者を必要としていたらアメリカの真の英雄になったと思いますが、どうでしょうか。
アメリカの現場作業者と中国、アジアの現場作業者のスキルの違いがどのくらいあるか知らないが、少なくとも賃金は大分違うだろうから、その賃金分に相当する技術を求めるような製品を考えないと、真のアメリカへの貢献にはならないではないかと思う。
実態をよく知らず想像で書いているので、思いっきり外しているかも知れませんが。
日本はどうだろう。
番組を見る限り、部品、材料に関してはたくさんの経験ある技術者、技能者を必要としていて、またチャレンジ精神も旺盛な若い人が多いので、期待が持てるそうである。先に挙げたプロデューサ業的な発想が功を奏せば製品も期待が出来るかも知れません。
ですが、気をつけて欲しいのは10万人の普通の技術者/技能者を必要とする製品を考えて欲しい。そうでないと、結局作るのは海外となって、日本の中でよい雇用を生まないのではないかと危惧します。よいアイディア、すごい技術は簡単に真似られます。でも気配りが必要な技術は真似が難しいと思います。と、私が大嫌いだった上司の言葉です。大嫌いでしたが、こういったセンスは結構尊敬していました。
天才の仕事は3万人の経験ある技術者・技能者の仕事を作ること、3万人の経験ある技術者・技能者は10万人の普通の技術者・技能者の仕事を作ること、ということでしょうか。
第1回も再放送があるようですので、見てみようと思いますし、今回はながらで見ていたので第2回の再放送も見てみようと思います。