”「scilab で遊ぼう」>リバーブとディレイ(エコー)の違いって? ”
http://blogs.yahoo.co.jp/susanoo2001_hero/6812293.html
の中でリバーブとエコーの違いの周波数特性を調べてみたが、もちろんこれらは一サンプルに過ぎない。
余力があれば色々な特性を試してみればいいのだが、今回はリバーブとエコーの違いを直感的に考察してみる。
ウィキベディアを見ていたらこんな記述を見つけた。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8F%8D%E9%9F%BF
「残響は、反響の一つ一つが区別できないほど連続的に音が反射してくることで、厳密に言うと原理的には同じものである。」
一言で言えばこういうことなのだと思う。
「反響」=「エコー」は山彦のように音が何かに反射して返ってくる状態だが、「残響」はその「反響」がたくさんあって、それぞれ色々な特性を持って集まったものということだと思う。
「残響」のある空間と云えばコンサートホールだが、ステージで演奏されている音が聴き手に伝わるとき、「直接音」の他に天井、ステージの後方、ホールの後方、側壁などからも音が「反射」して伝わってくると云うのは理解しやすい。
そしてそれぞれの「反射音」は、「直接音」に対して色々な遅れ時間を持っている。さらに周波数特性も違う。ある「反射音」は高音が減衰するだろうし、ある「反射音」は低音が減衰する。ピークを持つものもあるかも知れない。いくつかの壁や天井を経て伝わってくるものもあるし、一旦聴き手に届くがさらに別のところで反射してくるのもあるだろう。
そういうのの固まりにより、「直接音」の音像というか音の輪郭はぼけてきて「響き」という形で聞こえてくるのだと思う。
トピックで取り上げた「リバーブ」はかなり周波数特性のピークがはっきりしていて、「ディレイ」の要素が強く出ていたが、いわゆるコンサートホールの「残響」はそのような「反響」成分はかなり抑えられているのだと思う。(出ないと「山彦」が強く聞こえて音楽がぶちこわしになるだろう)
想像するに、いわゆるコンサートホールの周波数特性はそれほどピークとディップが出ているわけではない。が、細かいピークとディップはたくさんあるのだと思う。言い換えると「響き」の豊かな環境は周波数特性がガタガタ(言い過ぎか)と云うことである。
アコースティック楽器はもともと適度な胴鳴りを持たせて、楽器音の特徴を出しているから周波数特性云々をいうのは変だろう。
が、オーディオシステムで「響きの豊かな音」と云ったら周波数特性が暴れている、と云った方が適切かも知れない。
まあ、機構部品で構成されているスピーカ、レコードプレーヤのピックアップなどはそうあっても不思議はないが、電子部品で構成されているアンプなどはそれでいいのか、というツッコミもしたくなる。もちろん好みがあるので、結果的に気に入った音であればそれでいいとは思う。
自分的には、アンプ系はソースに入っている音を忠実に再生してくれれば良い、と思っているので変な色づけはしないでくれ、というスタンスだが、実際にはきっと色づけされた音を聴いているのでしょう...。
もう一つ付け加えておくと、忠実性を追求して結果、細部がノイズや歪みに埋もれることが無くなって、本来の「響き」が正しく再生されている可能性もある。CEATEC で聴いた D/A コンバータのクロック精度上げただけで音の印象が変わったのだから十分あり得る話だ。
オーディオの話は語り出すときりがない。しかも私にはそれほど語る資格もなさそうである。
この辺でやめておきます。
http://blogs.yahoo.co.jp/susanoo2001_hero/6812293.html
の中でリバーブとエコーの違いの周波数特性を調べてみたが、もちろんこれらは一サンプルに過ぎない。
余力があれば色々な特性を試してみればいいのだが、今回はリバーブとエコーの違いを直感的に考察してみる。
ウィキベディアを見ていたらこんな記述を見つけた。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8F%8D%E9%9F%BF
「残響は、反響の一つ一つが区別できないほど連続的に音が反射してくることで、厳密に言うと原理的には同じものである。」
一言で言えばこういうことなのだと思う。
「反響」=「エコー」は山彦のように音が何かに反射して返ってくる状態だが、「残響」はその「反響」がたくさんあって、それぞれ色々な特性を持って集まったものということだと思う。
「残響」のある空間と云えばコンサートホールだが、ステージで演奏されている音が聴き手に伝わるとき、「直接音」の他に天井、ステージの後方、ホールの後方、側壁などからも音が「反射」して伝わってくると云うのは理解しやすい。
そしてそれぞれの「反射音」は、「直接音」に対して色々な遅れ時間を持っている。さらに周波数特性も違う。ある「反射音」は高音が減衰するだろうし、ある「反射音」は低音が減衰する。ピークを持つものもあるかも知れない。いくつかの壁や天井を経て伝わってくるものもあるし、一旦聴き手に届くがさらに別のところで反射してくるのもあるだろう。
そういうのの固まりにより、「直接音」の音像というか音の輪郭はぼけてきて「響き」という形で聞こえてくるのだと思う。
トピックで取り上げた「リバーブ」はかなり周波数特性のピークがはっきりしていて、「ディレイ」の要素が強く出ていたが、いわゆるコンサートホールの「残響」はそのような「反響」成分はかなり抑えられているのだと思う。(出ないと「山彦」が強く聞こえて音楽がぶちこわしになるだろう)
想像するに、いわゆるコンサートホールの周波数特性はそれほどピークとディップが出ているわけではない。が、細かいピークとディップはたくさんあるのだと思う。言い換えると「響き」の豊かな環境は周波数特性がガタガタ(言い過ぎか)と云うことである。
アコースティック楽器はもともと適度な胴鳴りを持たせて、楽器音の特徴を出しているから周波数特性云々をいうのは変だろう。
が、オーディオシステムで「響きの豊かな音」と云ったら周波数特性が暴れている、と云った方が適切かも知れない。
まあ、機構部品で構成されているスピーカ、レコードプレーヤのピックアップなどはそうあっても不思議はないが、電子部品で構成されているアンプなどはそれでいいのか、というツッコミもしたくなる。もちろん好みがあるので、結果的に気に入った音であればそれでいいとは思う。
自分的には、アンプ系はソースに入っている音を忠実に再生してくれれば良い、と思っているので変な色づけはしないでくれ、というスタンスだが、実際にはきっと色づけされた音を聴いているのでしょう...。
もう一つ付け加えておくと、忠実性を追求して結果、細部がノイズや歪みに埋もれることが無くなって、本来の「響き」が正しく再生されている可能性もある。CEATEC で聴いた D/A コンバータのクロック精度上げただけで音の印象が変わったのだから十分あり得る話だ。
オーディオの話は語り出すときりがない。しかも私にはそれほど語る資格もなさそうである。
この辺でやめておきます。