前回は、オペアンプを使った定電流回路を紹介しました。
今回はその一つの応用編の紹介です。
今までの内容は理想オペアンプということで、オペアンプは無限の電圧を出力できて、無限の電流を流すことができるという前提でした。
蛇足ながら、現実的なオペアンプは当然のことながらそれらが制限されます。
特に電圧に関しては、供給する電源電圧によって決まってしまいますので、オペアンプの性能をいくら良くしても限界があります。
前回までの定電流回路は、オペアンプが出しうる最大出力電圧からグランドに向かって負荷への電流供給を行っていました。ですので、たとえば±10V を出力できるオペアンプを用いて 0.1A の電流を流そうとすると、負荷の限界抵抗は 100Ωになります。
これが、コイル、モータのようなインダクタンス系負荷だと、前に書いたように立ち上がり時には非常にインピーダンスが高くなりますので、0.1A 流そうとしても電圧が足りなくなる恐れがあります。
そこで、今回の回路は ±10V の出力できるオペアンプならば、+側から-側に電流を流す形態にして、いわゆるダイナミックレンジが2倍確保できるというものです。
回路は以下のようになります。

上側の回路は前回説明したように定電流回路です。
下側の回路は、その定電流回路の出力電圧の反転電圧を出すことによって、上側の回路から負荷に流された電流を受け取るというものです。
特に回路分析は行いません。
興味のある方は5つの法則を使って解いてみて下さい。
今回はその一つの応用編の紹介です。
今までの内容は理想オペアンプということで、オペアンプは無限の電圧を出力できて、無限の電流を流すことができるという前提でした。
蛇足ながら、現実的なオペアンプは当然のことながらそれらが制限されます。
特に電圧に関しては、供給する電源電圧によって決まってしまいますので、オペアンプの性能をいくら良くしても限界があります。
前回までの定電流回路は、オペアンプが出しうる最大出力電圧からグランドに向かって負荷への電流供給を行っていました。ですので、たとえば±10V を出力できるオペアンプを用いて 0.1A の電流を流そうとすると、負荷の限界抵抗は 100Ωになります。
これが、コイル、モータのようなインダクタンス系負荷だと、前に書いたように立ち上がり時には非常にインピーダンスが高くなりますので、0.1A 流そうとしても電圧が足りなくなる恐れがあります。
そこで、今回の回路は ±10V の出力できるオペアンプならば、+側から-側に電流を流す形態にして、いわゆるダイナミックレンジが2倍確保できるというものです。
回路は以下のようになります。

上側の回路は前回説明したように定電流回路です。
下側の回路は、その定電流回路の出力電圧の反転電圧を出すことによって、上側の回路から負荷に流された電流を受け取るというものです。
特に回路分析は行いません。
興味のある方は5つの法則を使って解いてみて下さい。