1888年(明治21年)12月28日、当時の
「文部省」が全国の全ての学校に対して、
毎年4月に“生徒の活力検査(身体検査)”を
実施するよう訓告したことに由来しています。
一般的な「身体検査」では、身体の発育状態と
身体の異常の有無を検査することを目的に、
身長、体重、座高、胸囲、視力、色覚、聴力、
歯、胸部X線撮影の他、問診、胸部の打診や
聴診などが行われます。
同じ「身体検査」と呼ばれるものですが、上記とは別に
「刑事訴訟法」に定められた「身体検査」も
あります。こちらは、「身体検査令状」を必要と
しますが、服装や所持品等まで含め、人の体を
強制的に検証できるものです。
犯罪の容疑の捜査時や裁判などの必要に応じて
行われます。
又、少し、うがった感も有りますが、政府閣僚や
主要な政府関係者を対象にした、「任命前の身体
検査」も著名な所です。
着任後批判の種になるような交友関係や
金銭関係など問題点がないかを調べます。
こちらを疎かにしたがために、時の政権が
大きく揺らいでしまったことも多々あります。
思い返しますと、幼少から青年期に到る
「身体検査」には、楽しみや活力が有った
ように思います。
身体検査をして家に帰り、「2.0が見えたよ!」、
「背が10㎝伸びて140㎝を超えたよ。」など
母や婆ちゃんに言うと、大概は「スゴイ、スゴイ」の
ニコニコ顔です。
老年期を迎えますと、早い人は4~50代から、
先ず「目」に来る人が多いと思います。
文庫本を読むのが辛くなり、何かにつけて
「凝視する表情」が日常になって来ます。
そうこうする内に、「膝の痛み」を訴える声が
聞こえだします。こちらも当人にとっては
本当に辛く、厳しい物が有るようで、いつしか
背筋の張りも無くなり、前こごみな姿勢に
近づいてしまいます。
私も70才の声を聴き、ジムの自由に使える
「身長計測器」に乗り、測ってみると、
自分の身長は169㎝有った筈ですが、
何度測っても165㎝しかありません。
未だ背筋も曲がっていませんし、山歩きなど
そこそこの運動もこなしているつもりですが、
「小さくなってしまった自分」に、もう一つ
納得もできませんし、元気も無くしてしまいます。
丁度十年になりますが、「大腸ガンステージⅢa」の
手術を終えて、その後は先ず先ずの健康を自負して
きた筈ですが、「年寄りの身体検査」は、「老化の状態、
衰え具合」を如実に確かめるものとなり、
本人の気分の落ち込みを家族や回りが励ますという
構図に落ち着いてしまうもののように思います。
「血管年齢が若い」、「血液がサラサラ」、「血圧正常」など
思い返せば、励まされ続けている自分に気づく
ところです。
寿命が尽きて、バッタリ行ってしまうまで、
自分の手足が使え、囲碁くらいは楽しめる
「健康寿命」は保ちたいものと思います。
我家の“リオ君”は
私にとっては「宝物」です。
健康の秘訣、
その①は、一緒に居れば笑顔が絶えないこと
その②は、疲れを知らぬ遊び上手なこと、
その③は、しっかりと心行くまで眠り込むこと、
その④は、どうも囲碁に興味を示してくれそうな気配のあること、
その⑤は、何にでも、興味深々なこと、
その⑥は、その他もろもろ
日々の成長の「身体検査」のできる“リオ君”と、
日々の老化の「身体検査」のできる“爺ちゃん”と
足して2で割ると丁度適量な気がします。
今後ともよろしくの
“リオ君”です。
お店は、明日29日まで営業予定です。
年度末の棚卸しなど諸業務が
目白押しの2日間です。
学校など世間は一足早く
「冬休み」に入っています。
慌ただしい中、今日のご来店の
お客様には心してお迎えしたいと
思います。
よろしくお願い致します。
アンクリエイト

