高校を出て、地方の大学に進学し、

下宿生活を送ることになりました。

 公務員の父親の給料と、家の周りの

わずかな田畑を耕しながら、兄と私の

二人の学費と生活費を賄ってくれた

両親にはいくら感謝してもしきれません。

 毎月の仕送りは、野菜やコメに肌着などの

入ったダンボールの箱で届きました。

その箱の中には、必ず、一枚の便箋が

入っていました。

 父親の時は、毛筆で、やや文語調の、

道徳的にこうあるべしと諭す訓戒が多かった

ように思います。今でも思いださせる一説に

「男子、吝嗇たることなかれ」との一文が

あります。アルバイトをしても財布はカラッポの

毎日でしたが、今でもハッキリ覚えています。

 又、母親は、今度の帰る日を必ず尋ね、

心待ちしてくれている文面が、へたくそな

文字の中にクドクドとつづられておりました。

 近頃は、文字のデジタル化が進み、子供

達へのメッセージもメールが中心で、便利に

なったものですが、父や母からの手書きの

手紙は、いつになっても子供にとっての宝物の

ように思います。

 時代の進歩の中でも変わらずに必要と

されるものがあるものと信じております。

そのあたりに、今携わっているアンクリエイトの

事業のコンセプトが探れるような

気がしています。

 

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