みなさんこんばんは流れ星


私のブログにお越しくださいまして、
ありがとうございます赤薔薇


昨日の投稿に引き続き、




立川の事件について、

こんな報道が…





橋下さんが何か色々と言っていますが、


それはひとまず無視していただいて…




あくまでも私見ですが、


この犯人、


絶対に何か、発達課題があったと思う…


私が見てきた子の中にも、


こんな子が、たくさんいました…




もちろん、


発達課題がある子=犯罪者


とは、1ミリも思っていませんが、


少年院や鑑別所に入った生徒は、


ほとんどが、このような課題を抱えていた子


だったように、記憶しています。



特に、イジメられていたというのは、


見逃せません。





彼らに共通しているのは、


抱えていた発達課題に、


どこででも、誰からも気付かれず、


最終的に行き着いた果てが、


少年院や鑑別所だった。


という感じだったように記憶しています。


特徴を周囲から理解されず、


イジメられていた子も多かったように


記憶しています。




ある意味、誰よりも支援を必要としていた


はずなのに、何のケアもされずに、


行き着くところまで行ってしまった…


という少年少女たちが、多かったように


記憶しています。





犯罪を擁護する気はありません。


今は、それとは全く別次元の、


支援教育の話をしています。








放置されて、取り残された発達障害児…


それは、


小学校の低学年で気づいてもらえなかった子、


あるいは、グレーゾーンの子、


IQ的に問題がないけれども、生活能力に


問題を抱えている子、


軽度〜中度の知的障害を抱えている子。



こういう子どもたちは、


小学校の低学年までの間に、


周りの大人が気づいてあげて、


適切な支援をすることが最も有効だと、


私は思います。




中学生になると、もはや限界があり、


支援やケアは、かなり難しい。




こんなこと?と思われるかもしれませんが、


具体的には、



時間を守る、挨拶、靴紐を結ぶ、


体の左右を自由自在に使う、


平仮名、片仮名、簡単な漢字、


簡単な計算、


黒板をノートに写す、


遊びの中での力加減


等々…



これ、中学生になってもできない子、います。


なぜ今まで放って置かれたのか、


全く理解できませんが、確実にいます。




そして、往々にして、


すでに小学校から、問題児扱いされて、


中学校に入学してくることが多い。



なぜ支援級で、適切に支援を得ることが


なされなかったのか…




親の意向なのか、


全ての大人に見過ごされているだけなのか…


観察をすれば容易にわかることなのですが…






共通しているのは、


絶望的なまでの想像力の欠如。



3手先など、読めることは、ない。


「今」がどうかしかわからない。


相手の気持ちを想像して…なんて、ムリ。


これをやったらどうなるか?


なんてわからない。





以下は学校教育の課題でもありますが、


社会全体の課題でもあると、私は思います。




通常級では、具体的かつ、個人に合った


ソーシャルスキルトレーニング(SST)は、


基本行いません。




我々教職員は、あくまでも教科での採用です。


教育相談や生徒理解としての研修などは、


年に数回、毎年受けるものの、


我々教職員は、心の専門家である、


臨床心理士でも、カウンセラーでも


何でもありません。





彼らを救うであろう、


基礎学力やSSTが必要なことはわかっていても


それを具体的に、


いつ、どのようにして行えばいいかは、


誰も私達に教えてはくれません。


親御さんにも。


本人にも。




故に、我々は、


経験と、自腹を切っての自己研鑽により、


学び続けるしかないのです。




そもそも日常会話が成立しない生徒に、


SSTを行ったところで、理解できるのか?


ということ自体、甚だ疑問ですが…




当然、


人により、そういったことに、


全く無知な上に、関心すらない職員も


たくさんいます。




時々、担任が気づき、


担任がスクールカウンセラーにつなぎ、


危機感を持った親御さんが病院に連れて行く


こともありますが、この子たちにとって、


精神科は最後の砦ではありません。



あそこは基本、投薬治療であり、


SSTなどを医師が教えるわけもありません。


だから、


根本的な支援にはなっていないのです。




でも、


親が危機感を持ってくれるだけ、


この子たちは幸せです。


愛されているので、家庭における、


適切な支援が期待されるので、


犯罪には結びつきにくいような気がします。




医療について言えば、


WISCなどで、10項目のごく一部分の


知能検査をしたところで、


文字通り、彼らのごく一面のみしか、


見えてはきません。



IQはそこそこでも、融通が利かない


などということは、よくあることです。





ちなみに、


昔よりもIQ値の数値が低く設定され直して


いるので、


一昔前は、知的障害児とされていた子も、


今は問題なし。あるいは境界線児として、


医師により宣言されます。



そのカラクリは、人手不足により、


ケアしきれないから。




知らないというのは恐ろしいことで、


どこか変だと思ってはいても、


諸手を挙げてホッとしている親御さんが


実際にはほとんどでした。




むしろ、


なまじっか、医師に、知能に問題なし。


と太鼓判を押されたものですから、


何の支援も必要なし!


と医師に言われていると、


勘違いしてしまうのです。




本当は必要なのに…




これは、医療少年院でも同じです。


だから適切な支援が得られない。


そして繰り返す…。


被害者がまた出る…。



未成年のうちは、運が良ければ医療少年院。


そこでも見過ごされれば、再犯を繰り返し、


成人して刑務所。


社会復帰に失敗し続けてしまうのです。





話が逸れましたが、



発達に課題を抱えた生徒の特徴は、


特に、対人関係、勉強が苦手。


勉強が苦手のレベルは、


先ほども書きましたが、


漢字や簡単な計算も厳しい状況です。



だから、


日常会話の意味もほとんど理解していません。


指導されても、意味がわかっていないのです。


これでは、同じことを繰り返す一方です。


だから、


教師に反発したり、非行に走ったり、


暴力的になったりもします。





難しいのは、


勉強はそこそこできても、


ものすごく不器用で、体の使い方が下手。


スキップとかもできないとか、


サッカーやってて、ボール蹴ろうとして、


友達を蹴ってしまうとか、そういうレベル


の生徒もいるということです。


パッと見には、わかりません。





どの子もみな一様に、


そもそも人と関わることが苦手だから、


いじめられたり、からかわれたりしやすい


という特徴はありますが。




万引きなど、バカなことをしてウケれば、


それを正しいことだと思い、


それをやって気を引こうともします。


後先も考えずに…。


形だけ見れば、非行少年ですが。





あと、思い込みが激しい傾向もありました。


たとえば、アダルトビデオなどを見て、


強姦されている女性は本当は喜んでいると、


本気で信じていたりする。



あるわけねーだろ!芝居だよ!

金もらってるから芝居してんだよ!


というのが、本気でわからない。


(これは、障害者を惨殺した植松被告を彷彿させますが、今回の事件も限りなく同じ匂いがすると思うのは、私だけだろうか…)




卒業生によれば、


バイトや仕事については、


まかり間違って、


人と関わる接客業なんかを


選んだひにゃあ、


だらしない、ダメなやつ、使えないやつ


怠け者、カス


という烙印を押されて、


罵倒されてクビになったり、


皿洗いですら、


不器用なので割りまくってクビになったり…




自分の特徴に対する理解が不十分なのです。


だから、


何社受けても不合格となり、


不適合の烙印を押され続ける。



結果、すっかり自信を失ってしまい、


自暴自棄になってしまったり、


周囲に敵意をむき出しにしたり…



二次的に鬱になる子も、それなりにいました。




再犯率の高さはもちろんですが、


根本的なところで、


見落とされ、放って置かれている子どもたちが


たくさんあるということ。


それは服薬では解決できないということ。


が問題だと思っているのです。




発達課題のある子どもたちにいかに早い段階で支援教育を受けさせるか。


教育の体制。


医療少年院の更生プログラムのあり方。




少年法を改正しても、


実名や顔を公表しても、


罪を重くしても、


根本的なところを突いていかなければ、


事が前進することは無いように思うのです。



最後までお読みいただきまして、
ありがとうございました赤薔薇