固茹西遊記~第十一章~終章 | 固茹日記

固茹日記

はーどぼいるどな俺がお届けするロマンティック活劇的日常

2004年09月25日(土) 付

第十一章
「北京の夜」

渋滞につかまり、結局北京市内に戻ったのは夕方。
そのまま夕食をとりにレストランへ。
個室でまったり。
味的には今回の旅で一番よかったかも。
最後の晩餐ってことで。

中国最後の夜、泊まるホテルは長富宮。
日本のニューオータニ系列。
グレードもよし、部屋もよし。いいホテルだ。
ここでも王君に助けてもらいネット環境を確保。
ついでに王君とちょっと外へ出てみることにした。





ほんとは、茶でもごちそうしようと思ったんだけどね。
なんか王君、体調わるそげだったもんで、
近くのデパート行って俺は土産の茶を買って、
またしても大人しくお部屋に戻りましたとさ。

夜の王府井とか行きたかったんだけどね。
ちょっと距離あるし。
俺一人の旅ならタクシーでも拾って行くんだけど。
まぁ団体旅行時は周りに迷惑かけれませんから。
(深く浅く( ̄― ̄))





第十二章
「北京観光」

いよいよ最終日。
ホテルで最後の中華粥を満喫。
粥にアヒルの卵の塩漬け?のみじん切りみたいなのと、
砕いたピーナッツそれにザーサイ、
おばさまが持参した日本の昆布の佃煮@小倉屋、
それに黒酢をちょいとたらして。これ最強。
日本に帰ってからも続投決定です。



ホテルを早々にチェックアウトし、
本日は北京市内観光。
ほとんど観光ですね、この旅。
まずは中国!といえば!
つかnewsの時に必ず見る風景。
それが天安門。





天安門事件では惨劇があったと聞く。





写真を撮り、しばし散策して、すぐ故宮=紫禁城へ。
明~清時代の王宮。
現在は故宮博物院。








ここの玄関口で院長(副院長?)の
楊新氏と会うことができた。
どうやら同行してる某新聞社の記者さんと知り合いらしい。
この記者さん、顔が広いのね。
3へぇ。
なんでも中国の4賢人ということで、
鑑定の世界においては相当なカリスマらしい。
んが、実際見るとめっさかわいいおっさん。
ニコニコしてて、
あぁ…出川哲郎があと30年したらこんな感じ?みたいな。
ヤバイヨヤバイヨー。
だのに、いざ鑑定となると豹変するらしい。
なんか俺が尊敬できそげな人物とみた!
またゆっくりお会いしたいナァ。







で、しばらく故宮の内廷を散策。
しかしなんつか、でっけぇなぁ…。
どうやら故宮内には清の皇室、
愛新覚羅家直系の子孫@書道家が
リアルタイムで書を書いてくれるブースがあるらしい。
無論、びっくりするほどゆーとぴあな価格だろうが。
んでそこに入れたのでじーっと見てたんですが。
なーんか、めがねをかけたおじさまが、
黙々と字を書いておりました。
なんかちょっと複雑な心境になったなぁ。
描かれた字は福とか寿とか、まぁめでたい言葉たちなんだが
なんつか、字がつまんねぇ~って叫んでいるような…
まぁ俺の勝手な推測ですがね。





で、有名な九龍壁や外東路などを見て、
足早に故宮を後にした。







そしておばさま方のご要望で
急遽スケジュールに組み込まれた
「雍和宮」へ。ここはラマ教の寺院。
ラマ教といえば密教だよなぁ。うむ。
とりあえず一通りみてみた。
観光客はここも多かったが
なかなか楽しめた。





でだ。
ここで、数少ないマニコリストなあなたに。
この旅行記を描いているAMZAKのマニコロという
エッセーみたいなコラムみたいな、
しょっちゅうお休みしてる
いい加減なテキストなんですが。
そもそもマニコロってなによ?って話しですが、
見つけましたよ。
ラマ教だから、あると思ったんだよなぁ。

そもそもマニコロとはマニ車とも呼ばれ、
なんつか、円柱状の経文が書かれた柱を
くるっと一周させると
それだけでその経を一回読んだことになるという
無精者の俺にはこの上ないツールなわけだな。





チベットの方に行くとわんさかあるらしいんだが。
え?信仰心のカケラもない俺が
何故そんなネーミングに?

まぁこのマニコロ読めばご利益ありますよって
(あ、怪しい…)
つか、このマニコロ読めば
それだけで世界の真理がわかりますよって
(うさんくせぇ)

ほんとはですね…。


ひ、響き的によかったから…
εεε_| ̄|○ (それだけかよw)


案の定俺はホンモノのマニコロに興味を示し
恐るべきスピードで回転させ
百回以上にも及ぶ読経果たしましたとさ。(ヲィヲィ)






第十三章
「帰路」

北京空港のロビーで王さん謝さんと別れを告げ
俺がツアコン状態になってJALのカウンターへ。
つか、JALなのに日本語できる人間おらんやないか。
仕方なく英語でチェックイン。はーぃ!みなさん!
ついてきてくださーい!ゲートはあそこですからー
30分後に集合してくださーい!
いや、まぢでちょっとしたツアコン体験。
まぁこういうの慣れてるからいいですけど。

またも窓側だったため、空の散歩を満喫。





空っていいなぁ。雲が作り出す空間には
空島もありそうだった。





雲海に浮かぶ夕日。





素敵。
3時間はあっという間だった。
成田に着いた我々は入国審査をすませ
荷物受け取りのターンテーブルへ。
みなさーん、荷物とったらロビーで待っててくださーい!

あれ?なんかでっかい人がいる!
あ!
そういえばだ。わが義兄治―ちょの飲み友達、
元ベイスターズの駒田さんも偶然同じ時期に北京に
行くって言ってたが。同じ飛行機で帰ってきたんだ!

俺「こまーださーん!」
駒田さん「ぉ!かーーくん!なに?同じ飛行機?」
俺「みたいっすねぇ!」
駒田さん「これから車でかえるけど乗ってくー?」
俺「あ、俺車ホテルに停めてるんで、バスでいきまっす!」
てな具合でちょこっと会話をし、
荷物を受け取りロビーへ。
あれ??誰もいねぇ!
ツアコン失格です。_| ̄|○
みなとっとと解散なされたのね。

俺は了典さん夫婦に礼をいい、
ホテルへのシャトルバスへ…て…
大混雑…ぅぅ。
ここは奮発してっと。
タクシーをゲットし、ホテルへ戻り、
愛車クルーガーと感動の再会。

エンジンは5日も放置してたのに絶好調。

成田ICから高速に入り、俺は帰路へついた。


エピローグ
「謝々」

俺がこの旅で得た財産。
王君や同行者の皆様との出会い。
鳴沙山や長城での体験。
現代石窟プロジェクトの問題点と今後への課題。

やはり旅とはいいものだ。
それが仕事であろうと観光であろうと。
俺はこの5日間で
様々なことを体験し
様々なことを吸収し
様々なことを考えた。

今回この旅に出るきっかけをくれた了典さんに謝々。
現地で世話してくれた王君に謝々。
また若造に優しくしてくれたおぢさまおばさまに謝々。

そして俺の帰りを待ってくれていた「あなた」に謝々。

これで俺の濃厚な旅の話、略して旅バナはおしまい。
最後に…

旅とは出逢いである。
人との出逢い、
経験との出逢い、
知らないものとの出逢い、
そして
己との出逢い。
そして人生とは
長い旅の積み重ねである。

(か、かっこよくまとめすぎだぞ>俺。)