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『森田正馬全集第七巻』,最終回の紹介記事となります。

第一巻の紹介記事を書いてから、第六巻までの紹介記事で最も良かったと高評してくれたのは第六巻だと友人からの評価をいただききました。

 

紹介を投稿し続けている本人としては、出来、不出来の優劣があることは、理解や思い入れなどが影響して、読者の方々の評価が高低入交って聴けて喜んでいます。

森田正馬博士の全集紹介は、そうした反面、よりよい紹介記事を書くための「よすが」になりまして、うれしく受止めました。「産業カウンセラー」で社会的に悩める多くの方々に貢献されている方々が読者になっていただいていること、また【森田療法を知らずに困っている】方々に対して、森田療法という神経症者にとって恩寵の光を届けたいと念願しているので、大変嬉しいことであります。【より多くの人々に森田の光を!】が私の念願であります。

 

【神経症は病気ではありません】、まして【精神病】というものとは全く異なるものであることを【声を大にして】申上げたいのであります。

自覚症状として、【余りにも苦しい】と思われるので、「これは病気ではないか?」、と自分で疑問を抱いている方々、もしくは「何でこんなにくるしいのだろう? 不安感に悩まされ続けるのだろう?」、「不安感を醸し出している根源は何なんだろう?」、「どうしたらこの不快気分に悩まされ続けていることから脱出できるのか?」などと、煩悶を重ねている方々が沢山いらっしゃいます。

 

こうした「人知れず悩んで悶々としている方々」に【日本人が発見した世界的な業績】を精神医学の分野で確立したことに対して、【日本人でよかった!】と、安堵感を覚えることになるでしょう。それが【森田療法】なのです。

今回で最終回となりますが、神経症で困り果てて、人生の将来に希望が持てなかった私の【森田療法】に出逢えた悦びを、同じ悩みの最中にある方々に、一緒に勉強して乗り越えましょうと、呼びかけるために、これまでの森田療法の書籍説明を振り返って、至らなかった文章も自己添削をしてみたいと念願しているのであります。

 

さて第七巻は『恋愛の心理』が十二章、『生の欲望』が178項目、『神経質者のための人生訓』が綴られて、続いて『亡児の思ひ出』、『久亥の思ひ出』、『我が家の記録』(森田正馬)、そして解説、「年譜」「索引」となっている。「恋愛の心理」と「生の欲望」は単行本として、白揚社から刊行されているので、これまで何度か読んだものである。

精神医学者が恋愛を語るのは、なかなかお目にかかる機会がなくて興味をそそる題目ですね。その第一章では「恋愛観とは何ぞ」と題して綴られ、森田先生の神経質者の生真面目さよろしく、定義というか基本ともいうべき内容で書き始められている。

 

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