この写真は「集談会」と呼ばれる、「生活の発見会」の勉強会風景です。9人が集まってお互いの悩みを打ち明け、また、それに対する助言や感想をお互いに語り合っています。
「森田療法ビデオ全集・第3巻」です。いまでは、DVDとして発売されていますので、アマゾンで購入出来ます。この中に「私」がおります。
またこの9人は、全員が仲間で、毎月の決められた日に集まって語り合います。
この人達は、深い、浅いは別にして、全員が森田療法の何たるかを知っている人達です。
こうした会員の在住地区では「地区集談会」として、日本中のほぼ全てに近い都道府県に、その集まりがあります。勿論、札幌、仙台、東京、神奈川、埼玉、名古屋、大阪、神戸、福岡等には複数の集談会があり、住んでいるところから比較的近いところで開催されています。
この集まりの特徴は、「会員にずる賢い」人がいないことです。ですから、普段では打ち明けにくい秘密話や、プライベートなことも互いに打ち明け合います。
全員が、よりよい人生を送れることを願っていて、苦難に行き当たっている最中の人は、赤裸々に打ち明けます。そこには、良い悪いの価値判断は余り語られません。
苦労している人には、優しく語りかけ、その人の立場に立て「私ならこう考える」がどうでしょうか?のように会話、対話が交わされます。職業、年齢、性別と言ったものの区別がなく、お互いに平等の立場で、お互いにとってのよりよい人生を模索する話し合いが行われます。
人は、「我慢できない不満」をかかえていると、考え方が閉鎖的や胸が塞ぎがちになります。この9名は、それは「ダメ」という言葉が発せられる機会はほとんどありません。お互いの人間性、考え方などを受容れ合って、どう生きるかの建設的なかいわが交わされます。
ですから、会話の中からは「いざござ」は生まれません。ほとんどが、胸に貯まっていたフラストレーションを吐き出し合います。ですから、帰路に向かうときは、殆どの人が「すっきりした」気持で家路に向かうようです。
私も数え切れない程の集談会出席数回数となりました。また、ウマがあう仲間が別の集談会にいると、語り合いたくなって「出張」して出席することも度々あります。
何らかの機会に暫くぶりで遇うと、「顔を見せて下さい」との気軽な呼びかけがあり、それに甘えて都合が付き次第出席することがあります。
メンバーが変わると、話題も変わります。「そういう考え方もあったか?」、と気付かされることも度々です。会員であれば、どこの集談会に出席して学んでもよいのです。「森田理論」の学習会を定期的に開催している集談会もあります。
勉強しようと願っていると、いつでも、どこでも学べるのが集談会の良いところであります。また、「派遣講師」制度というのがあって、ベテラン会員で、森田理論に精通している方を招待して講話をしてもらう制度もあります。
人気のある講師が出席するときは、発見誌に情報(出席予定)が告知されますので、普段より会員が集まるという現象も見られます。そんなとき、勉強会後の懇親会はとても楽しく、お酒が美味しく飲めます。