「好馬不吃回頭草」 | Amy's Diary ~わたしの1482週間の使い方~

Amy's Diary ~わたしの1482週間の使い方~

人生80年あるとしたら、
それは約4174週間の時間だそうです。
私に残された約1482週間を
彩り豊かに歩みたいと思います。

という中国のことわざがありますが、
直訳すると「良い馬は一度通った道に生えている草を食べに戻らない」。
つまり、気骨のある人は過去を振り返らず、

前に進み続けるという意味です。

 

私自身も、この言葉を信念としてきました。

振り切ることで前に進んできたことが、

これまで数多くあります。
特に転職においては、「二度と振り返らない」と心に誓い、

いくつもの壁を乗り越えてきました。

 

けれど最近になって、ふと思うのです。
――意固地になってまで振り切る必要は、本当にあったのだろうか?
確かに腐れ縁なら切るべきかもしれません。
でも、そうではない場合、その潔さの陰で、

心を寄せてくれた相手から見れば、ただ薄情に突き放され、

裏切られたような気持ちにさせてしまったのではないか、と。

 

そんな気持ちで自分のキャリアを振り返り、

数年前に退職した職場の元ボスに初めて連絡をしてみました。
 

「着信だけ残せば、折り返す気があればかかってくるだろう」

――軽い気持ちで電話をしてみたら、

思いがけず元ボスはすぐに電話に出てくださり、

数分間でしたがお話しすることができました。

 

「連絡をくれてありがとう。

変わらない声を聴いてとても頼もしく感じた。

台湾から帰ってきたら、ぜひ遊びに来てください」
そう言っていただき、胸があたたかくなりました。

 

調べてみると、

日本には「好馬不吃回頭草」にあたることわざはないようです。
むしろ日本では、「過ぎたことは水に流せ」という言葉の方が重んじられてきました。

それは「過去にこだわらず許す」「心のわだかまりを手放す」という、

寛容さや前向きさを表しています。

 

私の人生の前半は、

振り切ることでとことん前へ進めました。
でも、ここからの後半は――
一度つながったご縁を大切に整理しながら、

自分の人生をより豊かにしていきたいと思います。

 

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