最近不安の病理 /笠原 嘉
を読んでたものだから、ずずいっと派生して、
を読む。

従来型のうつ病と比べて逃避型抑うつ、非定型うつ病、未熟型抑うつ、現代型うつ病、職場結合性うつ病、退却神経症、気分変調性障害などのいわゆる「抑うつ状態」を呈し、「うつ病」と診断されうるそれぞれを簡潔にまとめていてわかり易し。
$綴-Dなかでも現代型うつ病の「自身の生活リズムの不安定性や被影響性への恐怖がベースにあるため、趣味的領域における反復的な活動を行う事によって変化を忌避する」という概念は興味深い。

一見同様に強迫性や反復性にとらわれてたりなところはあっても従来型のうつの「ぎゅっと煮詰まった感じ(ものすごく個人的な感想と見解。一般的な概念に基づくものではないです)」とはやっぱし全然違うんだなあ。

もう、全部ひっくるめて「ないないないうつ病」と名づけてもいいんじゃないかと。
しかしこういう病態をみると、やはりDSMの限界を感じる。

ちょっと前に、高校のときの先輩(臨床心理士さん)と話していて、「40歳を過ぎたら自分の顔には責任持たなきゃいけないだろう」という言葉を聞いた。

確か明治時代の日本人の平均年齢と現代の日本人の平均年齢を比較対称した、笠原氏の面白い図があったのだけど、そうそう、現代では30代すら「ヲトナ」になれない(ならなくていい??)年代なのだな。




しかし、とりあえず気になったのは「そういった趣味に打ち込むうつ病の人たちに良く見られる傾向として、クライミング(他、略)などバカンスで行うようなお金も体力もかかる特殊なスポーツに打ち込む人たちが多いと言うことです」という記述。

『ロッククライミングなどバカンスで行うようなお金も体力もかかる特殊なスポーツ』

『ロッククライミングなどバカンスで行うようなお金も体力もかかる特殊なスポーツ』
(↑ちなみに、記憶のみで書いているため本文から抜粋をしてるわけではありません。いろいろ歪んでます、悪しからず。ごめんなさい。)

なんですか! そのnegativeな表現は!!
人とは違うというidentityの確認の為ですよね的側面を強調したいからってその表現はいただけないー!!!


というわけで、結論。

クライミングは、仕事帰りにもできるとてもオープンなスポーツです。


...ここまで引っ張ってこの結論って一体...。
ちくしょーTacitus!




It's not time to make a change,
Just relax, take it easy.

こういうスタンス、こういう余裕、こういう父性を。

どうやったら今の年齢で、性別で、自分よりもはるかに年配の患者さんに失礼なくかつ不安感なく表現できるのかな。

前に60歳近い男性の先輩医師に、「精神科医で若い女性であることなんてデメリットにしかならないよね」と言われてとても悲しく思ったことがあって。

そのときは、「そりゃそうなんだけど、すべての人に対して同様のニーズがあるわけではなく、そのデメリットがメリットになる治療関係だってあるんじゃないか、むしろ限定することで治療の可能性を狭めてないか、確かにできないこともあるがデメリットだけなんて言わせないぜ」とかクソ生意気なことを思ったものでしたが。


$綴-anzai

今日ほど安西先生になりたいと思った日はない。