前回からの続き。


養鶏場に後継者がいて

後継者が跡を継いでみたら

すごい金額の借金があったという話。


で、親父の責任として

借金は完済しておいてもらいたいし

完済とは言わずとも、会社を売却した金額で

払える金額以内の借金にしておいてもらいたいということだ。


で、なぜこんな問題が起こり得るのか?

一番は先に書いてある通り

親父が後継者に正直に借金のことを話してしまうと

後継者に逃げられるから。

でもう一つが、後継者がお金の問題は親父の問題で

自分は現場の責任者であるという考えが強すぎるからだ。


これはもしかしたらサラリーマンの影響があるのかもしれない。

というのも、一般のサラリーマンは

入社10年くらいは、自分の会社の

利益とか借金にあまり興味はないと思う。


興味がないというより

他におぼえることが多すぎるとか

やらねければならないことがあり忙しいということか。


そして自分の仕事をこなせるようになって

それから原価計算とか部署別の利益計算をやりだし

それが進んで会社全体の収益、

資金繰り体制の実態を知るということになるのだろう。


だから後継者はお金の勉強をする機会がないということだ。

もっとも自分の家計くらいはやりくりしているのだろうけど

個人のお金の会社では動かしている金額の桁が違う。

そもそも個人の家計で借金するって

住宅ローンと自動車ローンくらいだろうし

消費者金融を使っている時点で

経営者として才能がないと言い切れる。


まあ、ということなのでまずお金の知識がない

知識がないしデリケートな問題だから

親子でお金の問題を話し合うこともない。

そして時間だけが過ぎていき

気が付けば、後継者も転職できない年齢になり

膨れ上がった借金を背負うことになる。


僕自信は養鶏場の仕事に夢と希望があると思っている。

でもそれは、家族収入1000万円が目指せるという意味でだ。

親父世帯と息子世帯で合わせて1000万円。

サラリーマンなら意外と難しくない数字だし

公務員、上場企業、銀行なら楽勝だ。


つまり、公務員にもなれない、上場企業に就職できるわけでもない

サラリーマンで出世して部長レベルになれるわけでもない

それだけの能力を持っていない人が

養鶏場で努力すれば1000万円をもらえる可能性があるとことだ。


ちなみに、私は社員に40歳で年収400万円を目指せと伝えている。

宮崎ならばこれだけもらえればそこそこいい生活が出来ると思っているし

それからさらに昇給して500万、600万まで行ければかなり衣生活が出来る。


そう、これを養鶏場に置き換えたとき、

親父が社長で年収600万(お袋分含む)、後継者が400万(嫁散文含む)

で社長を交代したら、後継者が600万、親父400万にして

親父の給与を徐々に減らし、親父の代わりにパートを雇うか

機械を買うかその時に選択すればいい。


話がそれてしまいました。

ということで、今後継者として

親父さんと一緒に仕事をしている人は

早いうちに自分の養鶏場の経営内容を理解しておいたほうがよいでしょう。

跡を継ぐ価値のある会社なのか?

自分が頑張ればなんとかなるレベルなのか?


そしてもちろん最悪のケースも考えておかなければなりませんよ。


でもね、いつか書いたと思うけど

悪いと気が付けば何かしら解決策が見つかる。

誰かに尋ねることもできるだろうし

その問題を解決したことがある人に出会うかもしれない。


そもそも問題点を問題点と気が付かなければ

問題を解決できる人に出会っても

アドバイスをもらおうなんて気にならないだろうし。


そういうことで全国の後継者のみなさん

親父さんとひざを突き合わせて

心を開いて正直に話してみてはどうでしょう?

問題ないよってわかれば

明日からの現場の仕事に集中できるだろうし

問題があるとわかれば

それは今すぐの問題ではないだろうから

(後継者の年齢にもよるだろうけど)

跡を継ぐまでに解決すればいい問題ということで

ゆくゆく解決していこうということになるのだろう。


ちなみに今回鶏舎を建てたアクレスさんも

今から6年前に親父さんと今の社長が話し合って

社長交代をする前に会社の借金問題を解決する方法を考えて

今回6年かかって借金がなくなったので

晴れて設備投資ができる状況になったのです。


だから彼は親から資産を引き継いだだけではなくて

マイナスの資産を何とかプラスにして

そして今からその資産をさらに増やそうとするわけだから

どれだけすごいことなのか想像できると思う。


ちなみに、親父が借金を作って

負の財産を引き継がなければならない人も大勢いるとは思うけど

そんなに悲しむことではない。


というのも、そこに鶏舎があって土地があって

ニワトリがいて、卵の生産が出来るわけだから

これを一から全部自分でやるというのは

とても難しいことだ。


そもそも新品で作ったら

鶏一羽当たり5000円くらいかかる。

ということは5万羽の農場を作ろうと思ったら

2億5000万円の借金をしないといけない。


だったら親父の財産を引き継ぐっていうのは

例え借金があったとしても

そんなに悪いことではないということでもある。


そして一羽当たり200円の利益が出せれば

一年間で1000万円、

25年で全部払える計算だしね。


おお、2億5000万円の投資が自分で給料をもらいながら

25年で回収出来てしまうのだから

養鶏場の仕事ってのはやっぱり夢があると言えるよね。


とりあえずアクレスさんおめでとうございます。


そして南九州にアクレスさんに続く養鶏場が出てくれると

南九州の養鶏場、養鶏業が楽しくなるのだけどなぁー。