日本にもどりやっと生活のリズムを取り戻しそうなアミューズです。

こんにちは。


先日大分の種鶏場さんを伺いました。


ヒヨコと卵にかこまれて

近くのドライブイン


お隣の県ながらなかなか足を運びにくい場所です。

でもいってみれば2時間ちょっとでいけることが判明。

もっとこまめに行けばよかった。

(鹿児島なら3時間かかるんだから)

お邪魔したのは三本松種鶏場さん。

ここは今何かと話題の新型インフルエンザ用のワクチンを作るときの原材料となる受精卵を作っているのです。


弊社も孵化場ですのでヒヨコにするための受精卵を作っていますから

勉強をさせていただきます。


会長からいろいろとお話を伺わせていただきました。

平飼いで菌体の力を利用して糞を無力化させて飼育していること

だから鶏舎回りの臭いがふくないこと

平飼い生産の卵が高く売れていること

などなど


逆に鶏糞処理のこと

ワクモのことなど質問されました。


鶏糞処理は私自慢のチップと菌体と加水(部屋とワイシャツと私みたいだな)

の理論についてお話したところ大変興味をもたれ

菌体の話で盛り上がってしまいました。


ワクモについてはアミューズ式建築方法

(木造柱をすべてクレオソート漬けにする)話をしました。


こんなに菌体をうまく使って飼育をしている三本松さんでも

ワクモに困るんだな?と改めてワクモの恐ろしさを思い知るとともに

弊社にはいなくてよかったなと

アミューズ式建築を考案した会長に感謝しました。


さてまずはご自慢の平飼いを見せていただきました。

こんな感じです。

ヒヨコと卵にかこまれて


ずらりと12棟の鶏舎が並んだ姿は壮観です。


ヒヨコと卵にかこまれて


中を見るとこんな感じ。

鶏が自由に動いているのが分かると思います。


動物福祉対策のフリーレンジ(放し飼い)は無理だと

先日のイギリス研修で感じましたが

このような平飼いなら病気の対策は出来るなとも感じました。


しかしここで約5万羽弱を飼育しておりましたが

これだけの敷地の広さで

一般的な飼育スタイルで30万羽程度

私の会社のスタイルなら100万羽以上は飼育できるわけですから

土地の有効活用という面でははやり平飼いすら難しいのかなとも思いました。


ほんと、動物福祉が広まって

このような平飼いしかできなくなったときに日本の人口と同じ数だけの鶏

1億3000万羽をどこで飼育するんだろう。と疑問と恐怖を感じました。


ヒヨコと卵にかこまれて


続きまして受精卵を生産している農場を見せていただきました。

ワクチンのもとになると聞かされると

私が入ってもいいのかな?と妙に緊張してしまいます。

(従業員だって入っているのだから問題ないのですが、ね?ね?緊張するよね?)


ヒヨコと卵にかこまれて


卵を見せていただいてびっくり

卵の大きさ、卵殻強度、均一性、どれをとっても一級品です。

思わず鶏の日令を聞いてしまいました。


私が思っているよりもずいぶん歳をとっており

鶏の若さを保つ技術と

卵を大きくしすぎない技術

そして何より鶏の大きさを揃える技術に大変驚きました。


灯台もと暗し、こんな身近にこんな技術を持った会社があったとは。

自分のところが一番だなどとうぬぼれるつもりはありませんが

外国ばかり見るのではなく

このような近くの農場でも学ぶことが

まだまだたくさんあることを痛感させられました。


そしてこんな受精卵を使わせてもらえれば

もっといいヒヨコが作れるのにと

少々うらやましく思った次第です

(なら自社の受精卵をもっとよくしろと怒られそうですが)


ちなみに弊社の受精卵も近々変わります。