本日はGPセンターをお邪魔しました。
GPセンターとは
グレーディング アンド パッキング センター
Greading and Packing Center つまり卵の重さを量り、品質検査をし、パックをする工場のことです。
日本は衛生管理が厳しい(生で食べるのですから当たり前ですね)ですし、
また処理量が多いところはいかに効率的に
処理をすることが大切です。
この工場はかなり大型の機械が入っています。
1時間当たり130,000個処理だそうです。
私の工場は 50,000個処理の機械が2台
90,000個処理の機械が1台の合計3台。
処理量はうちのほうが多いですが、
人間の数もうちのほうが3倍くらい多いです。
つまり、効率的ではないということですね。
今回の驚きのひとつ。
なんと6個パック。
フランスでは12個入りで卵を売っています。(日本では10個ですが)
そして、6個入りは12個入りを2つに切り分けます。
つまり、12個入りを1パック作るスピードと6個入りを2パック作るスピードが同じなんです。
一方弊社では10個入り1パックと6個入り1パックが同じスピードです。
卵を吸い上げる機械。
この機械もうちよりもぜんぜん早い。(13万個処理だから当たり前ではありますが)
私は、大型機械が好きではありません。
これにトラブルがあったら全体がとまってしまうからです。
一方弊社は3台あるのですから、1台に不備があっても、残りの2台でカバーが出来ます。
でもこの考えは古そうですね。
日本に帰って考え直しです。
しかし何より驚いたのが
ここの原料となるたまごの仕入先です。
最大一日70万個の処理をするらしいのですが
自分の養鶏場の卵が20万個分、それ以外の養鶏場からの仕入が50万個だとのこと。
他所から買うくらいなら自分のところで作った方がいいのではと誰でも思いますよね?
私もそう思いました。
そして当然聞きました。「ニワトリを増やさないのですか?」
答えは「ノー」お金がないのではなくて増やすつもりがない。
その理由は非常に簡単。タマゴが売れ残ったら嫌だから。
通常タマゴはスーパーや加工工場から注文にあわせて商品を作ります。
当然、注文には波があります。
そのリスクはGPセンターが負います。
そして日本の養鶏場のほとんどが品切れをさせないように少し余計に作ります。
余ったタマゴは非常に安い価格で売られていきます。
この安いタマゴが市場のタマゴの値段を下げているのです。
つまり、このGPセンターではタマゴを余らせないようにしているし、
余計なタマゴそのものを作らない。本当にすばらしい。
そしてリスクは最小限に抑える。養鶏場経営の真髄を見ましたね。
弊社ではお客様からの注文を欠品させてはいけないと常に考えています。
だから、少し多めに作ります。ニワトリも毎月の注文を考えて
少し余計に飼育しています。
他所から買うより、自分で作ったほうが安いからニワトリを飼育をする。
この考えをどこかで改めないといけないですね。
いい勉強になりました。


