昨日ISO14001の認証取得に関わる第1次審査が行なわれました。
今年の春にISO14001の取得活動を始めて初めての審査です。
養鶏場のなぜISOなのか?
実はわたしは自分の仕事を畜産業でなく製造業だと思っています。
ですから製造業の基本は品質と価格だと強く信じております。
となると、品質にある一定の基準が必要になりますので
ISO9001を昨年取得いたしました。
そしてISOを使った社員教育に一定の効果が現れたため、
もうひとつの問題に正面からぶつかろうと考えました。
つまり、先日書いた排泄物処理です。
排泄物だけではありませんが。
畜産は3Kです。きつい、汚い、臭いです。
ですから、人のいないところにどんどん追いやられています。
これは本当の解決なのだろうか?
これから人口は減るだろうけど、人がすまないところなどなくなるのでは?と
そして人が住んでいないから臭くていいのか?と
私は住宅街とはいいませんが、住宅地の近くで
人から見える場所でいいものを作りたい。
そして近くに人が住んでいるのなら臭いなども問題も解決したいとそう考えました。
人がいないところにいけば社員の確保も大変になります。
通勤も負担をかけます。ならその負担を前向きに使えないのかと。
問題を解決するエネルギーに使えないのかと。
先日書いたように排泄物処理にはある一定の成果を出し、満足しております。
そしてこれをよりよく改良し、地域の方々に理解の得られる養鶏業をやりたいと。
ハードルは高いです。市街化調整区域外なのにその基準を当てはめ
臭気の測定を行なったり、
様々なデータ、記録をとり、分析し、新しい方法を考える。
社員、推進メンバーは本当に大変だと思います。
でもね、10年後恐らくこの基準は当たり前になるはずです。
いつまでも環境汚染をしてはいられないのです。
現在は各種法律の基準値内に入っていたとしても
10年後基準値が変わっていない保証はないのです。
そしてこのメリットはもうひとつあって
エネルギーも無駄をなくすという目的もあるのです。
養鶏場は様々なエネルギーを使っています。
ガソリン、軽油、電気、などなど。
しかし一番使っているエネルギーは餌なのです。
しかも海外から輸入してまで使っているエネルギーなのです。
これを削減できたなら、地球環境に優しい上に
会社経営にもやさしいのです(こっちが主目的?やらしい社長ですな)。
これはいいことですよね。
会社に優しいと言うことは結果的に社員の給料にもいいわけですから。
ですからみんながんばろうね。
今は大変です。環境問題を取り組んでいる養鶏場などほとんどないでしょうね。
ましてや、宮崎の田舎の養鶏場でならなおさらです。
でもフロンティアスピリッツを持ってがんばろうね。
いつかこのすばらしさに気がつくときを私は待っています。