今年の予備試験論文式試験の合格発表がありました。この関門を突破した人の大半が来年の司法試験に合格されることを考えると、合格者の皆様、おめでとうございます。

 私の受験歴を振り返ると、最もしんどかったのは予備試験の論文式試験の合格でした。おそらく、大学生が2年生くらいで首尾よく短答式試験を突破したとして、3年生か4年生ですんなり論文式試験に合格できれば本当に見事なわけで、学習到達度との比較では論文式試験の突破が最大の難所です。

 

 

1.過去最低倍率

 

 さて、今年の合格者数は469人と、過去最多です。

 400人前後が論文式試験を突破するようになった平成25年以降で比較すると、今年は最も論文の選抜が緩い年だったといえましょう。

 

・平成25年:5.07倍(1932÷381)

・平成26年:4.88倍(1913÷392)

・平成27年:5.16倍(2209÷428)

・平成28年:5.42倍(2327÷429)

・平成29年:4.69倍(2200÷469)

(受験者数(途中退出者数含む)を合格者数で除した倍率)

 

 まだまだ司法試験合格者の大半は法科大学院修了者ですが、今後は予備試験合格者が増えていくでしょう。「司法試験を目指すなら予備試験経由で!」と機会あるごとに主張している私としては、予備試験経由の合格者が増えることを願っております。

 

 

2.ゴールはまだ…

 

 毎年思うことですが、法務省のホームページ(http://www.moj.go.jp/jinji/shihoushiken/jinji07_00204.html)には、まだ口述式試験の結果は出ていません。

 

 論文式試験をどんな高順位で突破しようが、口述式試験に合格しないと折角の論文合格も水泡に帰す(私は論文11位、口述319位(最下位)でした・・・)ので、寸暇を惜しんで口述対策に勤しむよう褌を締めて取り組んで下さいませ!!!