タイトルの通りです。

 

 私は法科大学院に入学したことも修了したこともないのですが、第5回司法試験予備試験(以下、予備試験)に合格したことで、司法試験の受験資格を得ることができました。司法試験予備試験とは、大学受験における高等学校卒業程度認定試験(略して高認。一昔前まで行われていた大検という名前の方がイメージし易いかもしれません)のようなもので、法科大学院を修了しなくても司法試験を受験できる、一発ガチンコ勝負の制度です。

 裁判官や検察官のような司法官僚は、そのキャリアとして、ピラミッド組織で出世していくことが想定されているので、人事当局は若くして法律の知識・解釈運用能力を身に付けた素養のある大学生を登用することが望ましく、旧司法試験がそれに応えていたのですが、大学1年生でも受験できる予備試験が旧司法試験のような役割を担うようになっている実態があります。

 他方で、この予備試験は学歴・年齢不問の制度なので、社会人が自分のキャリアパスを断絶することなく司法試験の受験資格を得ることができる点で、私のような大組織で勤務する社会人にとってもありがたい制度なのです。

 

 おかげで私は仕事を続けたまま予備試験を受験して合格し、今年5月の新司法試験に一発合格と相成ったわけです。

 

 書評の他に司法試験や法律学習についても書いていくので、興味のある方のお役にたてたらと思います。