家族だんらんのひと時に恐怖のできごとがあった。

夕ご飯を食べ終わった後、娘とデラアェアをつまんだ。

娘はおとうさんのお皿の方が大きいと指摘をしたが、娘にとってはこのとき、大きい方に交換しなくてよかった出来事があった。

テレビを見ながら、おとうさんと娘は黙々とデラウェアを一粒づつ口に頬張っていた。

おとうさんは何気なく、自分のお皿を見ると、何やらモニョモニョと動いているものが....

ム、ムカデである。10cmに満たない小さなムカデが皿のふちを動いている。

おとうさんは、娘の前で悲鳴をあげ、よつんばいになって台所の妻のところに逃げた。

娘は哀れなおとうさんの姿を見て、おそらくはじめて見るムカデにおびえた。

妻からはおとうさんが退治すべきと一喝され、恐怖に震えながらも、新聞のチラシに這わせ、ベランダの外に追いやった。

妻曰く、冷蔵庫から取り出し、水洗い後、デラウェアの中に潜んでいたムカデが冬眠から覚めたように動き出したに違いないとのこと。

お~恐っ!人生で初めてのできごと。しばらくデラウェアは食べる気にならないよ。