6月20日(土)
劔岳に行ってきました。
といっても、映画「劔岳 点の記」です。
劔岳に登ったことはないけれど、どうしても見たかった映画です。
近所の小さな劇場(116席)は意外にも(失礼)、満席に近いくらいお客さんで埋まっていました。
若い方も若干いらっしゃいましたが、
白髪の人が目立ち、平均年齢は50歳以上のようでした。
皆さん、きっと山が好きな人や実際に山に登られている人達に違いありません。
映像を通して、劔岳の大自然の美しさと厳しさが終始伝わってきて、山に登らない人も楽しめるものでした。
物語は日本地図完成のために、唯一前人未踏の地となっていた劔岳に測量用の三角点を設置するというもの。
「誰かが行かねば、道はできない」
日本地図完成のために、命を賭けた男たちと彼らを支える仲間たちの物語です。
延べ200日以上も費やした映像は、四季折々の美しく厳しい大自然がみごとに描写されていました。
紅葉の映える映像が飛び込んできたとき、隣に座っていた妻はその美しさに「うわぁ~」とつぶやき、
と同時に周りからも感嘆の吐息が聞こえてきました。
登山服やテント、道具類は明治時代に使用されていたものを再現しているようであり、
当時の西洋および日本のそれぞれの登山ファッションも見て楽しめます。
初登頂を競っていた日本山岳会の小島(仲村トオル)が、測量手の柴崎(浅野忠信)の仕事への取り組みを見て、深い敬意を表わすようになり、最後は互いが「仲間」として尊敬しあえるようになっていくところは感動的でした。
エンディングロールに「仲間たち」と表記されているところもよかったです。
3000mに1m満たないけれど、日本一嶮しい山。
いつかその頂に立ってみたいものです。