5月14日(晴れ) | 幼なじみと近距離恋愛

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あむと有くんの友達以上恋人未満な毎日を綴ったブログです☆

 
 
 
幼なじみと近距離恋愛-b48b7ad5.gif5月14日(晴れ)
 
 
昨日の夜、お母さんと喧嘩をした。
とても激しい口論になって家出を決意した。
 
夜の10時だった。
 
どこに行こうか迷ったけれど、こんな遅くに彼氏の家に行くのも迷惑だから
 
よく彼氏と行く公園に行った。
 
ベンチにひざをかかえて座ると、冷たい風が頬に当たって
こんなことをしている自分が情けなくて
さらに泣けてきた。
 
『もうあんな家には帰らない』
と衝動的にmixiにつぶやいて、
しばらくベンチでうとうとしていた。
 
目が覚めると、時計は夜の11時半をまわっていた。
 
着信が数件きている。
 
彼氏からだ。
 
メールもきている、彼氏から。
 
「mixiみたけど、お前大丈夫?」
どうしよう…
と思っているうちに
 
また彼から着信がきた。
 
迷惑はかけたくない。
でもなんて言ったら良いか分からなくて
 
電話には出れなかった。
 
鳴りやんだ携帯を見つめた。
 
夜遅くの公園には人一人いなくて、真っ暗で不気味だった。
 
まだ彼と友達同士だった頃、
よく二人でこの公園に来て、星空を見上げていたことを思い出した。
 
「綺麗だね」
 
「だなぁ」
 
あれなんていう星?
私がそう言って明るい星を指さす
「さぁ、分かんね(笑)」
 
彼はそう言って笑う。
 
その笑顔が眩しかった。
あの頃の私は、この人の彼女になりたいと、ひたすら願っていた。
 
そよそよと夜風がそよいだ。
もう深夜0時だった。
 
お風呂上がりだった私の髪は冷たく乾いている。
 
ひざを抱えてベンチに座り、顔をうずめて泣いていた。
 
情けない…
私ってなんだろう
 
もうこの公園にきて2時間が経過していた。
 
流れ落ちる涙を拭った時
暗闇の中で誰かの足音がした。
 
「無事で良かった…」
 
目の前に、息を切らして彼が立っていた。
 
えっ…
どうして…
 
「電話出ろよ。メールも、返事どうしてくれなかったの?俺ん家ピンポンしてくれればいいのに、いつからここにいたの?寒いだろ?俺、パジャマで来ちゃったよ…」
そこまでいっきに言ってから
私をぎゅっと抱きしめた。
 
そしたらすごく安心して、
涙があふれて止まらなくて
 
ごめんね
ごめんねって
 
何度も言って泣いた。
 
「またお母さんと喧嘩したの?」
「うん。」
 
「子供を見捨てる親なんかいないよ。お母さんきっと心配してるよ。帰ろう?」
 
首を横にふった。
 
彼は着ていた上着を脱いで、震えている私にかけた。
 
「何があったのか話してごらん?」
 
涙が止まらなくて、言葉にならなかった。
 
「とりあえず、ここじゃ寒いから俺ん家まで行こう」
 
「うん。」
 
「大丈夫?立てるか?おんぶしよっか、ほら」
 
私の目の前に背中を向けて彼がしゃがんだ。
 
「歩ける、大丈夫。」
 
彼が私のかばんを持った。
私は彼にもたれかかりながら歩く。
 
車もほとんど通っていない暗い夜道だった。
 
私が中に入ることを拒んだので、彼の家の花壇の前に座った。
 
それから数十分、私はひたすら泣いて、彼はそんな私をなだめて説得して
 
私の家まで送ってくれた。
 
明くる日の今日、私は熱を出して体調を崩し、学校を欠席した。
 
彼には今日もメールで何度も謝ったけれど、
 
「もう謝らないで。でも本当に心配だから昨日みたいなことをするのはもうやめてな。辛くなった時は、俺のところにすぐ来てよ。いつでも話聞くし受け止めるから。ホントに無事で良かった。」
 
と彼は言っていた。
 
 
私は本当にどうしようもない人間だと思う。
 
家を飛び出したりなんかして、彼氏を心配させて深夜に私を探しに来て
 
迷惑かけてばっかり。
 
それでもこんな私を彼は好きだと言ってくれる。
 
私も、もっとしっかりしなくちゃいけない。
 
そう心に誓いました。