シャトーパルメ/ CHATEAU PALMER
AOC マルゴー
格付け3級シャトー
オーナー:シシェル家とマラーベッセ家の共同経営
ぶどう敷地面積:66ha
ぶどうの種類:47%メルロ、47%カベルネソーヴィニヨン、6%プチヴェルド
《シャトーの大まかな歴史》
シャトーパルメは、1814年から歴史が始めりました。
イギリス人のパルメ将軍が当時シャトー・ド・ガスクという名だったシャトーを購入し、自分の名前に変更したのが今のシャトーパルメの起源。
1853年には、鉄道会社を営むぺレール兄弟がこのシャトーを購入し、ブドウ畑の立て直しに力を入れますが、購入してからの時期が短く1855年の格付けでは3級にとどまってしまいます。
1938年ワイン商業を行っている4人により共同購入されます。現在ではそのうちの2家族イギリス人のシシェル氏とオランダ人のマラーベッセ氏の共同経営となります。元々ワイン商業を行っている2家族の共同経営にシャトーパルメは更なる進化を続けています。
《ぶどう栽培方法》
2008年より栽培方法を化学農薬、除草剤を一切使わないビオ栽培方法を導入、2014年にはビオの認定、更に2017年にはバイオディナミーの認定獲得。
《醸造所》
形、大きさの違うタンクを導入し、ポンプをしようしない重力式にて作業できるようにつくられた醸造所。
選果には人による選果➡除梗➡レーザー機での選果を行い、発酵はステンレスタンクで行います。
《木樽熟成庫》
木樽熟成庫は2か所あり、1年目熟成庫と2年目熟成庫で分けられています。
熟成には7木樽会社(フランス製オーク材)から取り寄せた木樽を使用すると同時に少量ですがオーストリア産の木樽を使用しています。
ここ数年、更にフルーツの香りを引き出したいという事で、一部のワインはこの大型の木樽で熟成を行い始めました。
《試飲》
試飲室内には定期的に芸術家の展示会を行っています。ワインの準備中、絵画も楽しめます。
試飲は木樽熟成中の2種類のワインと瓶熟成したセカンドワイン、アルテルエゴ及びファーストワインのシャトーパルメ及び2ヴィンテージの合計5種類。
※木樽熟成ワインは本来、木樽熟成庫で行いますが、コロナウィルス問題により最後の試飲時にまとめて試飲するように変更になっています。
試飲はゆっくりと時間をかけて行うので、ワインの香りが変わっていく楽しみも味わえます!
1999年は、リコリス、タバコの木樽香と熟した黒果実の香り。はぁ~パルメだ。て思わせてくれる試飲。
※シャトー白ワインも生産してるってご存知ですか?
2007年より生産を開始したのですが、AOCではなくVDPのヴァン・ド・ペイとなります。
なぜかというと、この白ワインに使用してるぶどうの種類が原因。
ブドウの種類は、ミュスカデ、ソーヴィニヨン・グリ、ロゼ(LAUZET)となりますが、このロゼがボルドーのAOCでは許可されていないのです。
それでも、パルメではロゼが欠かせないということで使用しています。
生産量は非常に少なく、主要流通先はレストランとか。んーーー気になるワイン!
《見学情報》
営業時間:月曜日~金曜日
見学:一般及びワイン関係者
見学費:有料 一人当たり70€(基本事前払い)
シャトー見学時間:90分ほど
現地にて購入可。白ワイン&オールドヴィンテージも揃えてます。
※非常に人気シャトーで1日当たりの見学数が少ないので、ご希望の方は早めにご連絡ください。
シャトー見学に関してのコメント
ボルドーに来たからには是非、見学してもらいたいシャトー。
シャトーは昔、集落として存在してましたが、今もそのまま残っています。タイムスリップしたような昔ながらの風景と近代的な醸造所。そのあとの試飲は期待を裏切りません!
試飲量も多いので時間が少し長めですが、もし時間がないときは、その状況にあわせた見学をおこなってくれます。
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