前のスマホで、容量が足らなくなってメールボックスが開かなくなったときがあった
容量を空けなくてはいけなくて、大量に写真を削除した
SDカードに移すやり方がわからなかったのだ
今の物件に来てからのお姫の写真が少なくて
そんなに忙しくしてたのかと、落ち込んでいたが、削除したことを思い出した
なんてことしたんだろう、あの時はまだまだ撮れると思っていた
写メをプリントしたくて、現像アプリをインストールし、『すべての写真』を表示したら
削除した写真が全部出てきた
見たくない離婚モノもあったが、それよりもお姫の写真がある!!
もうこの先増えることのない写真
編集アプリに共有して、編集せずに保存すれば、いつでもフォルダから見れるようになった
ラブラブ
お姫も大好きでいてくれる?
ペロペロしてくれてありがとう
ママちゃんもずっと大好きよ
寝ころがるとお尻くっつけてきたね
くつろぎタイムはイチャイチャタイム
スロープ登ってソファーに上がるのが好きだった
消してしまった思い出が戻ってきた
私があんまり泣くから、
楽しかったでしょ?アタチたち
って復元してくれてるみたいで…
優しい子だね
ママちゃんはまだまだ泣くけど、お姫への愛が深いからだよ
愛情の涙だよ
そして不思議なことが起こった
写真を何度も何度も見て、お風呂に入り、うなだれて水面をボーッと見てたら
お姫の毛が浮いてきた
それも沈んでたのじゃなくて、いま上から落ちてきたみたいな、水を弾いた浮かび方
お姫の毛は黒とゴールドのふわふわ毛
だけど背中にチラッと白くて硬い毛が混ざってる
シャンプーしてもそれだけはいつもゴワついてて、
これだけ気になるねぇ、とつまんでいた
おヒゲのように硬くて、換気扇の風で漂う軽さじゃない
あれからお風呂も洗ってるし、洗髪もしてるので私についてたわけでもない
私の髪はロングだし、首から下は全身永久脱毛で無毛である
換気扇はフィルターがかかってて、掃除しても黒いホコリしかついてない
遺体は火葬したし、残ってるのは最後に遺髪でカットしたふわ毛だけ
あるはずのない物体が、空間からあらわれた
これはどう、説明がつくのか
でもこの白いゴワ毛、間違うはずない
『いてくれてるの?そばにいるの?優しい子だねぇ……ありがとね、ありがとね』
と泣きながら笑ってまた泣いて…
そう、思わずにはいられない
魂の気配すら感じれず、残像はしょせん、私の記憶の妄想想像なんじゃないか
この目で見たい、触りたい、抱きしめたい
という私の願いを叶えてくれたのだ
すごいね、お姫は魔法使いになったんだね
私のそばにお姫はいてくれてるんだね
いるけど目に見えないだけ
目に見えないけどいる
お風呂も一緒だし、これからはお留守番じゃなくていつも一緒にお出かけできるよね
明日はまた泣いてしまうんだろうけど、つかの間、幸せな気持ちになりました











